誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

「(属性)は(属性)」タイトルの解釈

 最初に謝っておきますが,解説記事ではありません。下記の記事を読んで気になったのですが,

kido-ari.hatenablog.com

この「(属性)は(属性)」タイプのタイトルの解釈ってどうなってるんでしょうか。

 私が知っている作品はそれほど多くないのですが,解釈を考えると「〈個体 (individual)〉は〈属性,役割,種 (kind)〉」のようになっているものが多い気がします(「OLは女子高生」辺りは違うのかな)。そうすると基本的な措定文と一緒で良かったんでしたっけ。

 名詞述語文とかこの辺りの意味論に詳しい方が解説を書いてくれると嬉しいです。私に解説できるぐらいの力量があったら良かったのですが…名詞述語文に関する諸々はふだんあまり自分の研究に直接絡んでこないので勉強してもなかなか定着しません。良くないですね。せめて手元に文献があれば(保育園お迎え待機中

日本語名詞句の意味論と語用論―指示的名詞句と非指示的名詞句 (日本語研究叢書)

日本語名詞句の意味論と語用論―指示的名詞句と非指示的名詞句 (日本語研究叢書)

名詞句の世界―その意味と解釈の神秘に迫る (ひつじ研究叢書(言語編)第112巻)

名詞句の世界―その意味と解釈の神秘に迫る (ひつじ研究叢書(言語編)第112巻)

各分野での論文とか業績に関する記事のまとめ(見つけたら追記してます)

 下記の記事の公開後,けっこう面白い広がりを見せつつあるので少しまとめておきます。リンク集は下記で紹介するnext49さんのものですでにまとめてくださっているので必要ないかなとも思いましたが,かぶっていてもできるだけ多くの人の目にとまるのが良いかと思いましたので。ほとんどの記事は多くのブクマが付いているのでこの話題が気になる方はすでに知っていそうですけどね。

dlit.hatenablog.com

dlit.hatenablog.com

 ちなみに,なんか業績とかキャリアパスとかの話が多くて特に研究職等に興味のない方などには「お前らの人生はどーでも良いんだが」という気持ちになるかもしれませんが,その分野で何が(良い)業績になるかというのは何が良い研究として受け止められるのかというところとも繋がっている話ですので,その辺り考慮していろいろ読んでいただけると嬉しいです。

増田(匿名ダイアリー)からの言及

 ところで増田から言及されたときってこんなにまったく分からないものでしたっけ。とりあえず通知的なものは来ないですね。せめてはてなブログのアクセス解析の「アクセス元サイト」に情報があれば気づけると思うのですが…今回はたまたまはてブのお気に入り経由で気づくことができました。

 あと,以前は増田にはてなダイアリーやはてなブログで言及すると増田のツリーの中にその記事が入っていた気がするのですが,それも今はないのですよね。

 書き手としては気づける仕組みがあると嬉しいような気がしますが,嫌がらせのようなこともできそうですし難しいところですかね。

 今回のようなけっこう気を使う事柄も含む話題の場合(業績関係は公募とかにも絡むので),増田に書くってのは特に院生とか立場の弱い研究者にとっては良いかもしれませんね。流動的な情報もありますし。

各分野に関する記事

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.jp

 下記の記事は,今回の話題に直接関係しているもの以外にも勉強になるリンクが含まれていますのでおすすめです。

next49.hatenadiary.jp

 私の記事等に直接言及しているというようなことはないのですが,下記のものも参考になりました。

on-sociology.blogspot.com

あと端的な記述ですが

twitter.com

関係がありそうな記事

anond.hatelabo.jp

 記事自体が消えたものはリンクを外したりしているのですが,この上記の記事についてどうするかはちょっと考えています(私自身の記録のためには残しておきたい)。これについてはまた別に記事を書くかもしれません。

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.jp

おまけ

dlit.hatenadiary.com

dlit.hatenadiary.com

人文系でも大学・研究者周りは女性がそんなに多くない気がする

 タイトルの通りです。下記のような記事絡みで「理系はそもそも男性が多いから」という話が出てくることがあると思うのですが,

www.asahi.com

私の体感だと大学・研究関係では人文系でも女性はそんなに多くないなあという実感があって,もやもやしています。以前,下記のようなコメントもしていました。

会議に男性が多い

 私は大学では人文系の学部,大学院,あと教育研究科などに関わっていて関連の会議に出るのですが,男性が多くて女性もそれなりにいるよとは言えない比率だと思います(多いところだと4分の1は超えてるので理工系に比べれば多いのでしょうか)。私の関わるところだけたまたまそうなのかもしれませんし,これも組織・分野で違いがあるのでしょうけれど。

 学会の委員会でも同様のことを感じます。日本語教育学会のように女性が多いところもあったりしますし,日本英語学会の現会長は伊藤たかね先生だったりということはありますけどね。

背景?

 ジェンダーに関する議論で「リスキーな人生の選択(夢を見ること)が男性に許されがち」みたいな話があったと思いますが,少なくとも私に関して言えば大学院の頃は女性の院生ってもっといたんですよ。なので上のブコメに書いたように「減った」という感じがします。

 博士号を取得した人やいわゆるテニュア(専任,任期なし)の大学教員ポストに就いている人ですら,女性であるというだけで結婚や出産を期に研究や仕事を辞めることをすすめられるというケースを複数知っていまして,こういうのが関係していそうかなと。

 一方で,大学教員は今の5, 60代の男性でも若い頃がんがん育児やってたりという人もいて育児周りのことには理解や配慮があったりという経験もしました。でもものすごくひどいマタハラ・セクハラの事例(退職に追い込まれるレベル)もそれなりに聞きますので,かなり人によるというところが大きそうです。だいたいの組織はそうなんでしょうか。