誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

BlueskyとTwitter雑感

Blueskyがついに招待制ではなくなったようですね。

bsky.social

少し前に招待していただける機会があって使っているのですが、これをきっかけにユーザー増えそうだなという感触はあります。

現代のSNSはある程度の人数がいる方が良い設計になっていると思いますので、盛り上がって今後なにか面白い展開につながると良いですね。

一方で、Twitter登場時とは違い今はすでにほかの有力なSNSがありますし、そもそもポストTwitterとして注目されているサービスだけで複数あるわけなので、BlueskyがTwitterに取って代わるというのは少なくとも現状では想像しにくいです。たとえTwitter(現X)が自滅したとしても。

また、今のTwitterの良くないところは人が多すぎることじゃないかという気もしますので(話題としてはどうしてもElon Musk氏にフォーカスが当たってしまいますが)、個人的にはTwitter(現X)のようになってほしいともあまり思いません。

自分としてはBlueskyとTwitterの使い分けにはそれほど明確なルールは設定していなくてほとんど気分で決めています。Twitterの方をあまりアクティブにしたくないという気持ちはあるのですけれど、言語学関係の話題はTwitterでやった方が盛り上がるかなみたいなことは考えちゃいますね。一方日常のちょっとしたことはさいきん意識してBlueskyに書くようにしています。

Twitterのアカウントを完全に消してしまうことも何度も考えたのですけれど、いちおう研究対象にもしているので今のところそこまではできなそうです。

dlit.hatenadiary.com

アカウントだけ残して自分で投稿することは完全にやめる、という辺りまではいくかもしれません。

上にも書いたように「次のTwitter」は出てこなそうというか、むしろ出てこない方が良いのではないかという気がしていて、webにいる「人」はもっと分散していて良いのではないでしょうか。でもそうすると現状多くのユーザーを抱えているTwitterの地位が揺らがないということになるのかな。数が多いからこその良いことももちろんいろいろあるわけですしね。選択肢があることは基本的に良いことだけれど、選ぶのはたいへん。

WOWOWのドラマと原作

このブログでもあまり書いていないことから分かるように、ドラマも、その原作になることが多いマンガや小説も、そんなにいろいろ語れる人間ではありません。

ただ昨年、ドラマと原作の関係ということで少し自分としては印象に残ったことがあったので記録として。

主にテニスを視聴するためにWOWOWを契約しています。それでも契約しているとほかにもいろいろ見てみるかということもあり、中でも意外だったのはドラマがおもしろいことでした(地デジの方はまったく見なくなってしまったので比較はできません)。とてもすべて見るというわけにはいかないのですが、海外ドラマもオリジナルドラマもそこそこ見ています。「コールドケース」のようなおもしろいチャレンジもありますね。

そんなWOWOWのドラマで昨年もっともインパクトがあったのは「フィクサー」でした。

www.wowow.co.jp

ストーリー自体は振り返るとそれほど意外性が高いわけではないと思うのですが、それでも引き込まれる作品になっているのがむしろすごいなという印象です。

おもしろいドラマに出会うと原作も探して読むというのを楽しみにしていまして、「フィクサー」もSeason 1のときにすぐ探したんですよね。そしたら原作なしのオリジナルドラマであるということです。それもまた強く印象に残っています。

私自身は小説や漫画などの原作とアニメ、ドラマ、映画として映像化されたものは基本的に別物として楽しめるタイプで、原作探しをするのはどちらかというと面白い作品を2度楽しみたいという動機が強いのですが、この時は「面白い作品なので良い原作なのだろうな」と思い込んでいた自分を反省したのでした。

『日本語表現&コミュニケーション 改訂版』が重版になりました

はじめに

改訂版から執筆に参加している『日本語表現&コミュニケーション 改訂版 社会を生きるための22のワーク』が重版になりました。刊行の際に宣伝できなかったのでこのタイミングで簡単に紹介します。

www.jikkyo.co.jp

上の出版社のページからは、ワークシートなどもダウンロードできます。

どのようなタイプの本か

日本語の使い方に関する教科書です。下にある目次を見てもらうと分かる通り、大学で「日本語表現」というワードが入った授業(主に日本語が第1言語の話者向け初年次教育)で取り扱われる内容がメインです。

ただ内容は大学(アカデミックスキル)専用というわけではなく、高校や高専等でも使うことを考慮して書かれています。そういう事情もあって90分×15回で設計することを前提とした構成にはなっていません。各項目の内容はそれほどヘビーではないので15分や30分といった1つの授業の一部としても使いやすいと思います。

主な内容(目次)は下記の通りです。

  • Part1 書く力編
    • Work1 漢字を交えて読みやすく書こう
    • Work2 句読点のはたらきを知ろう
    • Work3 和語・漢語・外来語を使い分けよう
    • Work4 言葉をグループでとらえよう
    • Work5 書いた文を見直そう
    • Work6 話し言葉と書き言葉を区別しよう
    • Work7 別の言い方を考えよう
    • Work8 手紙を書いてみよう
    • Work9 E-mailを書いてみよう
  • Part2 話す力編
    • Work10 しっかりとあいさつと自己紹介をしてみよう
    • Work11 改まった話し方をしてみよう
    • Work12 敬語の役割を知ろう
    • Work13 敬語を使って話したり、書いたりしてみよう
    • Work14 主張・意見を的確に述べてみよう
    • Work15 反論の仕方を学ぼう
    • Work16 アサーションスキルを学ぼう
  • Part3 伝える力編
    • Work17 相手の話をしっかりと聞こう
    • Work18 わかりやすい表現で伝えてみよう
    • Work19 キーワードの説明(定義)をしてみよう
    • Work20 引用(根拠と出典)を示す
    • Work21 表やグラフを読んだり、描いたりしてみよう
    • Work22 ふりかえり

担当した箇所

私は「Work9 E-mailを書いてみよう」と「Work16 アサーションスキルを学ぼう」の執筆を担当しました。

メールの書き方に関する情報は今や本としてもweb上にも山ほどあるのですが、そのためかえって学生が自分に適した書き方を身に付けにくいということがあるように感じています。以前このブログでも簡単に書きました。

dlit.hatenadiary.com

この項目では、メールという連絡手段の特性や具体的にどのような表現を使えば良いのかという情報だけでなく、学生が書くメールがなぜ(どのような時に)難しいのか、特に「依頼」のメールの難しさとポイント、「お世話になっております」などのビジネス用語に気をつけること、などについても書いてあります。

「アサーション」については「こういう時にはこう言おう」みたいな話にするとアサーションスキルのポイントを外してしまうと考えたので、意図的に具体的なテクニックや言語表現を紹介せず、コミュニケーションに関する考え方や方針に重点を置いています。言語学の方の語用論やポライトネスの話も入れられると良いなあと考えてはみたのですが、私の力量ではこのボリュームで盛り込むことはできず断念しました。

おわりに

試しにChatGPT (GPT4) にメールに関する課題をやってもらったところ、かなり良い文面を提案してくれたものの完璧というわけではなかったのでやはり使う方としては最低限のチェック能力を持っていた方が良さそうです。でも完全にお任せでも問題なくなるのはそれほど遠くはないのでしょうか。