誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

レビュー

今さら書評:鈴木孝夫・田中克彦(2008)『対論 言語学が輝いていた時代』

対論 言語学が輝いていた時代作者: 鈴木孝夫,田中克彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/01/29メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (14件) を見る 2008年にいただいて以来、書評を書く書く言って放っておいていたのですけれど、なんだ…

意味論と語用論の複雑な関係

珍しく本業のお話を(笑) それでも自分の専門とは若干離れているのですけれど、良い本を見つけたので紹介しておきます。本当は理論言語学の方のブログに書く内容かもしれないのですけれど、そこまで内容には踏み込めないので。 今回のオススメ(なんか専門…

Complex predicate, Restructuring, Lexicalism

レビューというか、面白い論文を読んだのでちょっと走り書きメモ。

「脳死」ってなんだっけ

突然ですが、「脳死臓器移植とその問題点について簡単に説明してみて」と言われて、さらっとできる人はなかなかいないのではないでしょうか。もしかしたら常識なのかもしれませんが、少なくとも僕はそんな一人です。 というわけで、今日のレビューは言語学か…

科学哲学:社会化された認識論

やっと読み終わった〜↓ 認識論を社会化する作者: 伊勢田哲治出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2004/07/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 61回この商品を含むブログ (23件) を見る 内容的にはかなり興味があって、しかも過去のエントリーでも…

経験論と合理論

相変わらず言語学以外の学術書もつまみ食いしてます。 最近立て続けに気になる本がいくつか手に入ったので、ちょこっと紹介を。もちろん言語学と関係無いのもありますが、場合によっては参考になるのもいくつかあります。 まず、 脳が作る感覚世界―生体にセ…

明日の記憶

映画「明日の記憶」を見た。 映画や舞台も、自然や建築物も、食べ物も良い物ほど言葉にして表現する気が無くなってしまう(ほとんど僕の力不足のせいだけど)。 この映画についても、色々な問題と重ね合わせて議論・評論を作ったり、感動した場面をこみ上げ…

「国家の品格」を読む

遅ればせながら読みました↓ 国家の品格 (新潮新書)作者: 藤原正彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/11/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 255回この商品を含むブログ (907件) を見る 主張がはっきりしていて読みやすかったですね。論争・問題になりそ…

言語哲学―入門から中級まで

以前見つけましたという報告はしてたんですが↓ William G. Lycan(2000)"Philosophy of Language -a contemporary introduction-"の訳本です。 いや、見つけた時点でかなり良い感じだとは思ったんですが…読んでみたところかなりオススメの入門書です。 まずカ…

言語学と…

今日はやっと図書館に通って読んでいた科学哲学の入門書、伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』 を読み終える。レビュー+ちょっと思ったことを。まず本の感想だけど、戸田山和久が推奨してるだけあって(?)読みやすく、かつ面白い。 戸田山和久の本を読ん…

韓国語/日本語の形態・構造とhead movement

今日は久しぶりに?お勉強も頑張りました。言語学の論文一本と科学哲学の本を読む。本の方は相変わらず貸し出し禁止中なので、全部は読めず終章はまた明日図書館で読むことにしよう。 論文はこの前にもちょこっと書いたけど、 Koopman, Hilda(2005)"Korean (…

横山秀夫『動機』

『半落ち (講談社文庫)』で有名な横山秀夫の短編集です。もう丸二年ぐらい前の作品ですが、横山秀夫はこれが初めて。ホントはホラー小説が一番好きなんですが、最近あまり良いと思える作品に出会わないので、推理小説系に流れてます。なんでホラーが好きかと…

戸田山和久『科学哲学の冒険』

副題は「サイエンスの目的と方法をさぐる」…やっと学問関係の記事だ。いかに正月ボケのリハビリが上手くいってないかがよくわかる(苦笑) 科学哲学の入門書です。高校生や学部の一、二年生へ、って書いてあるけど(科学)哲学を専門としないが、興味/必要の…