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歯切れが悪いのは仕様です。

第89回関東日本語談話会レポ

 いつもレポと言うほどのものは書いてませんが…
 ついに89回を迎えました。年6回ぐらいなんで、まだしばらく先ですが、100回目には特別な何かがあるのかな〜…発表者が三人になる、とか。
 今回は一つ目が「のだ」のお話で、二つ目が「た」のお話。司会の佐藤先生もおっしゃってたけど、二つとも日本語文法の大問題というかmain topicですよね〜で、今回発表を聞いて思ったことは、「やっぱり難しい!」ということでした(笑)いや、二つとも広範で丁寧な記述がされていて、非常に参考になったんですが、その分、やっぱり全てをまとめて説明することの難しさが際立った感じでした。しかし「た(の本質)」については一年(もしかしたら半年)に一回はどこかの大きな学会で発表があったり論文が発表されたりしてる気がする。そんなに気になるんですね〜
 しかしとにかく「のだ」は形(ばかり?)を見ている僕からすると不思議なモノです。なんで、名詞化の「の」と「だ」を組み合わせただけであんな意味が生まれてしまうのか。compositional semantistに聞いてみたいところです。まあ(これは知り合いと話してて気付かされたことですが)「〜ものだ」も「〜ことだ」も構成要素は意味的に薄いのに結構モダルっぽい意味を持ってるので、そういう例があるということに関しては不思議ではないのかもしれません。でもどうやって計算してるんだ…
 ちなみに、「だ」は僕の研究では4つのhead(feature)の複合体ということになってます。これ、意外と言われてないのかな?もう少し先行研究さらってみて論文書いてみようかな〜
 次の発表者の一人は知り合いの理論屋にほぼ決定したので、結構重い発表が聞けそうです。最近なんだか内容が僕と近づいてきているらしいので、ちょっと怖いところもありますが(笑)