もうあれから二週間も経つんですね…早いなあ。
結局、研究会は二日間の日程で、一日目の朝に夜行バスで大阪着、二日目の夜の新幹線で関東に帰るという強行日程+体調もあまり良くなかったのですが、大阪外大の皆さんのおかげで非常に楽しい二日間が過ごせました。
まず、結構発表本数自体が多かった(ほとんど大阪外大生)んですが、色々面白いことやってるなーって感じでした。進行中の研究が多いと思うので詳細は書きませんが、オリジナリティと発展性が結構ちゃんと両立してる発表が多かった気がします(評価偉そうかな?)。オリジナリティを求めると、「発展性が無いので誰もやらない」テーマを選んじゃったり、発展性を重視すると「やりつくされた感のある」テーマを選んでしまって、身動きが取れなくなっちゃったりしますいしね〜
あと、議論が結構活発でした。ちょっと考えてると発言する時間がすぐ無くなっちゃったりして…もうちょっと色々発言しておけば良かった。ここは反省点です。
さて、僕の発表は昨年度に引き続き二つ(両日とも。なぜか)で(笑)、タイトルは
- 「する」の統一的分析に向けて
- 統語論と音韻論の接点−間投用法の「ね」の認可条件−
というものでした。
一つ目の「する」の話は、実は昨年度のこの研究会の内容を発展させたものでした。聞き手のことを考えて、あまり理論的な背景は話しませんでしたが、これこそまさにAnti-Lixicalismだからこそできる分析かな、と思って進めている研究のひとつです。
この発表は一日目だったので、色々評価をいただきました。個人的には「わかりやすかった」と「わくわくした」という評価が非常に嬉しかったです。久しぶりにほぼ完全アウェイでの発表だったので、「わかりやすさ」については結構どきどきだったのですよね。でもまあ、あまり理論になじみが無い方にもやりたいこととかわかってもらえたようなので、一応成功かな。
僕は口頭発表はエンターテイメントだと考えているので*1、「こんなに面白いことやってるんだよ!」とか「こんなに面白い問題/結論が出て来るんだよ!」ということを伝えることをかなり重視しているのですよね。
二日目の発表は結構チャレンジ!という感じの研究です。間投用法の「ね」というと、思いっきり談話の話題だと思うのですが、これも文中に出てくる要素なんだし、syntaxに絡めてしまえないか、と。現象としては色々面白いことが見つかっているのですが、これをどういう問題に仕立てるか、ちょっと困っているところだったりします。そこで音韻論の専門家の意見が聞きたかったのですが*2…残念ながらおらず(笑)
そうそう、もちろん質疑でも両日とも色々貴重な意見をいただきました。ありがとうございました。一番恐れていた?三原先生からも「全然ダメ!」っては言われませんでしたし*3。
全体をまとめると、非常に楽しかった!ということです。懇親会は一人だけよそ者でびくびくしていましたが、そんなことを気にせず?皆さん非常に気さくに接してくれましたし。
久しぶりに楽しい研究の集まりにどっぷり漬かったなあ、と感じました。
来年以降もちゃんと続くといいなあ…あと、うちの人々も滅多に無い機会なので、どんどん積極的に参加して欲しいです。