誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

言語学@はてなと学会の話

 先日某学会にはてなで日記を書いている言語研究者が結構参加していたらしいです↓

 これは参加したかったなあ…しかもid:yufuさんとid:nosemさんは発表もされたようなのでぜひ聞きたかった。id:tiharaさんのエントリに書かれているnosemさんとのやりとりも聞いてみたかったなあ。
 今年度は日本語文法学会にも参加できなくてid:killhiguchiさんにお会いできる機会も逃すわ、シンポジウム「とりたて詞」も「活用」のセッションも自分の専門だわで*1なんだか学会に関しては散々な一年だったような。今まであまり真面目に活動してなかったつけが回ってきたんだろうか…
 しかし僕が知っているだけでも、id:negenさん、id:shibachoさん、id:yumizouさん、id:optical_frogさん、id:kuzanさん、id:shokou5さん、id:sumauさん、…と他にも何人もすぐに思いつくのですが*2、はてなidを持っている(しかも皆さん日記を書いてますね)言語研究関係者が多いことに驚きます。他の研究領域でも結構こんな感じなんですかね。僕自身の他の研究者との交流の少なさと比較するから多く感じるってだけなんでしょうか。
 まあでもこの中で実際に会ってお話したことがある方はまだ数人なので、これから色々な学会や研究会でお会いできる機会があるかと思うと楽しみです。
 とこれだけidコールかけといてこんな薄い内容かよ、と自分でも思ったので先日こちらで参加した学会について少し書いておきます(書いて読み直してみたらやっぱり内容薄い気がorz)。

SALT 18@UMass

 先週、非常に幸運なことにUMassでSALT(Semantics and Linguistic Theory)がありました↓

 で、予想はしてたのですが今までに参加した中でダントツに付いていくのがしんどい(というか付いていけてない)学会でした。あの英語の速さで内容はformal semanticsという…基本的なレベルの論理式とかDavidsonianならなんとなくなんとかなるのですけど、Categorial Grammarとかあまり馴染みの無い理論はやっぱりきついです。
 まあsemantics専攻で英語ネイティブの院生も難しくてしんどかったって言ってたのでやっぱりレベルが高いということだと思います(もちろん彼と僕とでは「難しいと感じる」レベルが違うのでしょうけれど)。
 意外だったことと言えば、

  1. 日本人研究者が多かった*3
  2. 思ったより結構Syntax寄りの研究があった
  3. Chierchiaがなんかイメージと違った(笑)

ってところでしょうか。さらに以前たまたまエントリで触れた衣畑さんともお会いすることができました。Cornelにいらっしゃるという情報は得ていたのですが、まさかUMassで出会えるとは!しかもこの時のハンドアウトもいただけることになりましたし。
 後はポスターセッションが楽しかったです。色んな人とお話できましたし。どの研究者も興味持ってる人に非常に丁寧に接してくれるんですよね。こんなに英語がダメな僕にでさえ(^^; 特にevent semanticsの発表をした人とアスペクトとか結果述語の話ができたのが良かったかな。最初に「Syntacticianなんですけど」って自己紹介したら「僕もそうだよ」って返されてしまいましたけど…Ramchandの枠組みの話になったんですけど僕はニ、三本しか論文を読んでないのであまり深い話ができなくて残念。これを機にちゃんと読むかな…今もらった彼自身のdraftを読んでるんですけどKrifkaもちゃんと色々読んどけってことらしい(笑)
 ちなみにポスター(の事前の口頭発表)だけパラレルセッションでやったんですけれど、どっちにも面白いのがあって全部聞けなかったのが残念でした。ってなことを懇親会で何人かと喋ってたら、後日Chris Pottsが次のmeetingではパラレルは(多分)やめる、ってことを言ってたので、結構直接苦情が出たのかもしれません。ああいう参加者の興味やバックグラウンドに共通部分が多い場合はパラレルセッション方式は向かないのかもしれませんね。
 というわけで、参加前は「英語」「formal semantics」という二つの要因がちらついて会場に赴くのに勇気が要ったのですけれど、英語を話すという点でも研究という点でも予想以上に多くの収穫を得られました。内容、モチベーションの両面で。やっぱり学会はできるだけ参加するのが自分のためになるよなあ、と強く実感したのでした。いや、まあ日本でも程度の差こそあれ毎回思うことではあるのですが。
 後は「英語を流暢に喋る」という技術と「わかりやすい英語を喋る」という技術と「わかりやすい発表をする」という技術ってそれぞれこんなにも独立してるもんなんだな、ってことを強く印象付けられる発表がいくつもあったのが面白かったかな。
 なんかまとまりないですがこんなところで。

*1:しかもせっかくのホーム開催だったというのに。

*2:追加:id:twrさん、id:kdhondaさん。身近過ぎて書き忘れてました(^^;すいません。

*3:しかも日本から参加してる人も多かった。