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歯切れが悪いのは仕様です。

博論執筆記4:忙しい時ほど面白いものに出会うの法則、と「知っている」の話

 論文執筆中(今はどちらかというと発表の準備をしてますが)だろうがなんだろうがタイトルにある法則は常に発動中なわけで…
 MITのdissertationフォルダ*1を漁ってたらいつの間にか5時間ぐらい経過してた…だってあの人たち面白い論文書き過ぎなんですよ!あと、「へーこの人もMITで書いたのかー」なんてこともやってしまったりして(^^;
 まあいくつか掘り出し物も見つかったので良いんですけどね。でもやっぱり面白いとdissertation一本でも一日でほとんど読めちゃいますね。面白くないのは10ページぐらいでも全然進まないのになー

ところで、↓面白いですね。

なんですが、なんか論文あったかなあ…誰かと話をした覚えはあるのですが(負け惜しみ)、論文などで読んだ覚えがありません。まあ最近アスペクト関係からは遠ざかってるし…(言い訳)
 理解する-understandも日本語:active、英語:stativeの組み合わせの例として考えられて、知る-knowのペアに意味的にも似ていると思いますが、「理解する」は「知る」のような振る舞いは見せないように思われます。
(1)太郎は言語学を 理解している/#理解する。
(2)太郎は言語学を 理解していない/#理解しない。
(2b)の方はgenericの読みはOKだけどstativeとしての読みにはなってない気がするなあ。「分かる」だとどっちもOKかな。まあ「分かる」はもともとstativeにもなるし。
 「知る」に関しては実際には問題を二つに分けられると思います。

  1. なぜ「知らない」が「知っている」の否定を表せるのか*2
  2. なぜ「知っていない」が「知っている」の否定を表せないのか

後者の問題を考えると最初phrasal blockingかな?とも思ったんですけど、「「知らない」が「知っていない」をblockしている」なんて言ったところでただの観察(の言い換え)だし、今のところ良いアイディアは思い浮かばないですねえ。というわけで誰か分かったら教えてくださいm(_ _)m

*1:全部pdfで200ファイルぐらい

*2:これに関しては厳密には「知っている」そのものの否定形じゃなくても良いかな。「知っている」で得られるsematic representationに否定のoperatorをくっつけたものが「知らない」を作った結果得られれば良い、ということでいいかもしれないし。