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歯切れが悪いのは仕様です。

博論執筆記6:大阪遠征、研究会の話

 土日は大阪に行ってました。
 大阪外大(現在は大阪大学と合併)との合同研究会に参加するためです。行くまでは「もしかしたら…」なんて淡い期待も抱いてましたが、結局こちらからの参加者は僕一人でした。まあ、こんなもんですよね。最近はこういうのに慣れてきて色んなことにショックを受けなくなってきました。
 外大のOBの方にも「続けることに意味があるから」なんて励ましていただきましたが、この研究会がいつの日か後輩の皆さんの負担ではなく、何らかの貴重な経験を得られる場になることを願ってやみません。それならこんなところでぶつぶつ言ってないでもっと色々働きかけろよ、って話かもしれませんが。まあ僕だってあまり働きたくない時もあるのです*1。なんて暗い話を書いてしまいましたが、僕自身は他の方の発表も色々刺激になりましたし、懐かしい方々とも再会できましたし、美味しいものもたくさん食べさせてもらいましたし、jediさんとめっちゃマニアックな話もしましたし、思い切り楽しんできたんですけどね。贅沢を言うのであればちょっとさびしかったな、ってことです。
 今回の発表では、最近やってた命令文/命令形の話と、少しinfinitiveの話をしました。infinitiveは少しずつ自分の中で整理できてきた感じです。「不定形」、「不定法」、「不定詞」なんて色んな訳語がある背景も分かってきましたし。ただ、日本語文法学会の発表ではそこまで行けないかなあ…ってチェックしたらプログラム出てますね↓

 上山あゆみ先生の発表があるのにちょっとびっくり。今回の遠征はこのパネルセッションの打ち合わせも兼ねていました。自分のやるべきことがだいぶ明確になったので良かったですが、やっぱりしんどいテーマに首を突っ込んじゃったなー感も改めて認識したり。ま、自分の博論にも関わりますし、どの道避けては通れないんで頑張ってやりますけどね。
 昨日無事に個別論文も提出したので八月のノルマは一応クリアしたわけですが、九月中旬にまた発表があったりします↓

こちらでは博論のテーマからは離れて削除(deletion, ellipsis)の話をします。公的な場では初お披露目なのでちょっとどきどきしていますが…これが僕がやってる中では一番syntacticianっぽいテーマだったり(^^; 超暇な人とか、TXに乗ってみたい人とか、もし良ければ参加してみてください。ただ、認知言語学会とも社会言語化学会ともかぶってるんですよね…
 なんて色々だらだら書いてきましたが、今週博論のdraft(のdraft)の提出(目標)なんですよ!日本語文法学会のほうの予稿集の原稿の締め切りもあるらしいっすよ!生き延びられるかしら。

 ところで、コメントも色々いただいた「知っている」の話ですが、optical_frogさんのところにこんな記事が↓

僕は、「懇親会にでたけど,知った人がいなくて困った.」ってのはそれだけでもう、少し許容度が落ちるんですよねえ。ああ、でも実例を探すと意外と色々出てきたりして。
 そういえば、連帯節のテイル/タ交代は現象としてはよく知られていて、よく言及もされていると思いますが、すごく突っ込んで、あるいは広く論じたものをあまり思い出せません。これも自分の無知さ加減を露呈しているだけのような気がしますが…意味論だとOgiharaさんの論文で言及がありましたけど、交代の原理について分析、って感じではなかったしなあ、確か。

*1:甘えです。すいません。