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歯切れが悪いのは仕様です。

日本語概論の授業と国語

 毎週、もがきながらなんとか頑張ってます。
 今は音声学の部分が終わって音韻論へ、ってところ。
 ところで受講生はそれほど多くないのですが意外とバリエーションがあります。
 で、それぞれの興味や体験に引き付けて話をするために、日本語教育の経験者には非母語教育の話題を、留学生には日本語の学習体験の話題をふったりするわけですが、どちらでもない日本人学生のために、国語の授業に関連する話もします。
 そうすると、日本語教育の経験者からも、「日本語教育で出てくるあの話と国語で出てくるあの話がそう繋がるなんて!」みたいな反応もあって面白い。
 余談ですが、教科教育としての「国語」に出てくる日本語の話、特に学校文法と言われるものに不備や無理やうまくいってないところがある*1のは確かです。でも、じゃあ「なんでうまくいかないんだろう/どうすれば良くなるだろうか」という形で話をしてあげればもっとこう「言葉」に興味を持ってもらえるんじゃないかなーなんて、webに渦巻きまくっている学校文法へのルサンチマンを目にするたび思います*2
 まあ自分の目の届く範囲ぐらいではそういうこともしたいなあ、と。実際には基礎として教えなければいけない項目自体が結構あるので、ほんとちょろっと小話を挟むぐらいですけれどね*3
 実際に大学の言語学や日本語学関係の授業でどれぐらいそういう話が出てくるのかはわかりませんが、そういう授業に当たったみなさんはラッキーですよ。…と誰か僕の授業に出ている彼らにも言ってやってください><

*1:それがどれぐらい多いのかはおいておいて

*2:現実には忙しすぎる中学・高校教師にそこまで求めるのは酷過ぎるでしょうけれど。

*3:じゃあブログにも書けよ、と思われるかもしれませんが、不特定多数に向けたバランスのとれた文章にするには結構骨が折れるのです。