誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

TwiFULL関東勉強会で形態論の話をしました

 TwiFULLについては以下のページからご覧ください。

 また、当日の僕の資料は以下からダウンロードできます。

当日使用したものに、いくつか読書案内を追加してあります。以下の四つの文献です。

  1. Dixon, R. M. W. and Alexandra Y. Aikhenvald (eds.) (2002) Word: A Cross-Linguistic Typology. Cambridge University Press.
  2. 斎藤倫明 (1992)『現代日本語の語構成論的研究―語における形と意味―』ひつじ書房.
  3. 影山太郎 (1993)『文法と語形成』ひつじ書房.
  4. 斎藤倫明・石井正彦編 (1997)『語構成』ひつじ書房.

また、誤字を少しだけ修正してあります。

雑感

twitter, ustreamとの連携

 やはり当日会場で参加しているようにはいかないとはいえ、遠方からでも質疑などに参加できるのは良いですね。もちろん施設の充実およびスタッフの皆さんの手厚いサポートがあったからですが。
 周囲の同業者の反応は概して良かったです。学会などで採用するのは難しいのかもしれませんが、研究会・勉強会レベルではこういう試みが増えてくるのかもしれませんね。

発表について

 よく考えてみたら、こういう話(形態論入門)を研究会のような場で話すのは初めてなのでした。授業でも普段は日本語学寄りの話ばかりしているので、今回のようにもっと一般言語学的というか理論寄りの話をするのは初めての試みで、なかなか難しかったです。
 反省としては色々ありますが、まず内容を盛り込みすぎました。持ち時間が一時間だたので時間が余るのが怖かったというのもありますが、まさか一時間半以上しゃべりまくっても足りないとは…
 内容としては、基本のことをある程度カバーしなきゃ、というところにこだわりすぎてやや平坦な感じになってしまったのではないかと思います。今回は専門・非専門に限らず大変言語学に興味のある人が多く参加していたと思うので、その点はそれほど目立たなかったのかもしれませんが、本当に言語学になじみの無い人も引き込むような話にするにはまだまだ工夫が足りなかったなあ、と感じました。ただ、そこはテーマが「形態論入門」だったということもあります。もし「語形成入門」ならもっと面白おかしい感じで話すプランもまあ思いつかないではないのですが…

おわりに

 上で書いたようなことに加えて、結構基本的な用語についても色々調べなおしたことなどもあり、大変勉強になりました。いや、参加者が結構恐ろしいメンバーでしたからね(^^; 質疑応答があんなに平和にすんだ(と思ってるのは僕だけか)のが不思議なぐらいです。
 もっと準備期間があればもっと良い発表に…と今でも思わないでもないですが、今までの経験から言うとまああれが自分の現段階での全力かな、と。これからも精進いたします。
 最後に、準備から当日、事後処理まで関わってくださった皆様、色々刺激的な質問をどんどん出してくれた皆様、会場に足を運んで、またはモニタの前で参加してくださった皆様、ありがとうございました。
 人見知りであることに加え、自分の発表でだいぶいっぱいいっぱいになっていたことも手伝って、それほど多くの人と直接話す機会、時間を持てなくてすいません。また次の機会にを楽しみにしてます!