これまで,自分の授業では紙媒体をレポートボックスに提出,メールに添付,学習管理システム(LMS: Learning Management System)で提出,のすべてを試したことがありますが,今はLMSの提出に統一しています。LMSは今のところに着任した時はmoodleだったのですがすぐにmanabaに切り替わりました(せっかくいろいろ覚えたのに…)。
さいきんゼミの連絡をLINEに移行したという話は前に書きました。今のところ快適です。特に人数多いと便利ですね。
さて,LMSによる提出が紙媒体による提出よりもメール添付よりも提出の事故やトラブルとそれに関する対応が最も少なくて済むというのが私の体感です。
メール添付提出だと,締切間際や直後に「突然パソコンがおかしくなった」「突然ネットがつながらなくなった」「パソコンに飲みものをこぼしてしまった」ので,提出が遅れる/遅れたという連絡がけっこう来ました(いずれも本当に複数もらったことのある内容です)。こういう事態にどれぐらい厳しく対応するのかというのは教員によると思うのですが,どうするにせよ,考えて対応しなければならないという点でかなりの時間と手間が取られるのですよね。
その点,LMSはそういう「言い訳」的なことは一切考慮してくれません。今でもそういう連絡は来るには来ますが,メール添付提出の頃よりは明らかに減りました。
あと,LMS提出だとメールアドレスの打ち間違いや学生からのメールがスパム判定されるというトラブルもないですね(これもどちらも実際に何回かあったもの)。提出が学生のアカウントと紐付いているので,こちらも課題の管理が楽です。以前同クラス(必修の授業)に同姓同名で漢字もまったく同じ受講生がいたことがありましてね…さすがにこれは過去1回だけですがクラス分けでもうちょっと考慮してほしかった。
ちなみに紙媒体でレポートボックス提出だと,他の授業のレポートが間違って提出されるというというような事故があります。
LMSを使い始めて気付いた特有の事故としては,他の授業の課題のファイルを間違ってアップロードしてしまうというものがありますね。学生の皆さんはお気を付けて。
追記(2019/07/11)
こういうことを書くとLMS一択じゃん,と思われるかもしれませんが,非常勤講師だとLMSを使えないというようなこともあるので,個々の事情を見ないで「なんで使わないのか」ということは簡単には言えないと思います。さいきんの流れだと非常勤講師も使えるようにしているところがほとんどではないかと思いますが。