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歯切れが悪いのは仕様です。

『コウノドリ』最終話に寄せて(ちょっとだけネタバレあり)

マンガ『コウノドリ』の「最終話」が先週の『モーニング』に掲載されました。

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私は,このマンガのものすごく熱心な読者とは言えなそうなのですが,複雑な気持ちでいます。

まず先に断っておくと,ものすごく好きなマンガです。こんなに難しい題材を,よくここまで,こんな形で書き切れるものだなと。

一方で,私にとってこれは常に読む前に覚悟を求められるマンガでした。自分自身にこどもがいるからなのか,読んでてつらすぎることがけっこうあって。今回も,実は読み始めるまで一週間近くかかりました。

でもやっぱりこのマンガはあってくれて良かった。気になる方はいつでも,少しでも良いのでぜひどうぞ。

最終回に関して少し書いておくと,少しまとめっぽいことは語られていましたが,さらっとした感じでした。最終回に人工子宮の話を入れてきたのはさすがだと思いましたけどね。

私は,マンガに限らず物語は終わらせ方が難しいよなと思うんですが,あれだけのことを書いてきた作品には特別な終わりは必要ないんだなという感想を持ちました。

ところで,『モーニング』ではすでに別の「読むのに覚悟が必要なマンガ」の連載が始まっています。『リエゾン ―こどものこころ診療所―』です。こどもの障害を中心に,虐待等さまざまな家庭に関する話題を取り扱っています。

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まだしばらくは構えて『モーニング』と向き合うことになりそうですが,そんな『モーニング』が好きですよ。