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歯切れが悪いのは仕様です。

形態論の概説書・教科書がもう少しで出版されます

乙黒亮さんと書いた形態論(特に形態理論)の概説書・教科書、『形態論の諸相 6つの現象と2つの理論』がようやくそろそろ刊行できそうです。くろしお出版のサイトにページができたので先に紹介しておくことにしました。

本書は現代の形態論研究において盛んに議論されているテーマの中でこれまで日本国内で刊行された入門書,概説書,研究書であまり取り上げられてこなかったものに焦点を当て,その基本概念を実際の言語現象と合わせて概観すると同時に,それらの現象の理論的分析を提示することを狙いとしている。具体的には融合 (syncretism),補充法 (suppletion),ゼロ形態 (zero morph),虚形態 (empty morph),阻止 (blocking),迂言法 (periphrasis)の6つのテーマを取り上げ,分散形態論 (Distributed Morphology: DM)とパラダイム関数形態論 (Paradigm Function Morphology: PFM) という2つの理論的枠組みでの分析を示す。
形態論の諸相 6つの現象と2つの理論|くろしお出版WEB

執筆に関するエピソードとか、この本の特徴とか、そういう具体的な紹介はもう少し刊行が近づいてからにしたいと考えています。和文で得られるものとしてはかなり貴重な内容が多いと思いますので、興味のある方(どれだけいるかはちょっと不安)はご期待ください。