誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

書いた論文・本

ゲームと言語研究会 第1回の発表スライドを公開しました

急な企画だったにもかかわらず思ったより人が来て驚きました。 dlit.hatenadiary.com 発表に使ったスライドを公開しましたので興味のある方は下記リンクからどうぞ。話す方でかなり補ったのでスライドだけではわかりにくいかもしれませんが、概要はつかめる…

『日本語表現&コミュニケーション 改訂版』が重版になりました

はじめに 改訂版から執筆に参加している『日本語表現&コミュニケーション 改訂版 社会を生きるための22のワーク』が重版になりました。刊行の際に宣伝できなかったのでこのタイミングで簡単に紹介します。 www.jikkyo.co.jp 上の出版社のページからは、ワー…

Twitter(現X)を対象にした日本語研究について雑文を書きました

さいきんTwitter(現X)がなんだかあやしいので日本語研究(言語学分野)についていくつかの話題を論文としてまとめました。下記に草稿を公開しています。紀要論文として公開される予定ですが、公刊はまだしばらく先になるので内容が気になる方はこちらをご…

論文集『分散形態論の新展開』にゼロ形態の話を書きました

はじめに 論文集『分散形態論の新展開』が刊行されました。 分散形態論の新展開開拓社Amazon 学会の書籍販売では1ヶ月ほど前から並んでいましたし、先日の記事でも触れましたしTwitter(限X)でも何度か言及しているので特に同分野の方には何度目だこの話と…

Wikipedia「分散形態論」作成の記録と補足など

はじめに 言語学な人々アドベントカレンダー 何を書くか Wikipediaの項目を作成してみて 形式面 内容面 英語版の問題点 用語の翻訳 補足など 用語・概念に関する変更 例に関する修正 そのほか おわりに 文献 はじめに 言語学な人々アドベントカレンダー この…

論文集『構文形式と語彙情報』にル動詞の話を書きました

岸本秀樹・臼杵岳・于一楽(編)『構文形式と語彙情報』に「動詞化形態の分布とル動詞のRoot派生分析」という論文を書きました。ル動詞っていうのは「愚痴る」とか「タピる」とかそういうタイプの動詞のことです。 構文形式と語彙情報開拓社Amazon 目次は開拓…

【宣伝】『日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻「した」「している」の世界』が発売されました(編集+論文の執筆を担当)

第1巻と同じく当初の予定からはかなり遅れてしまいましたが,刊行となりました。 日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻—「した」「している」の世界ひつじ書房Amazon 詳細はひつじ書房のページから見ることができます。目次の一部をこちらにも載…

【宣伝】論文集『言語研究の楽しさと楽しみ―伊藤たかね先生退職記念論文集』に語種と接辞に関する論文を書きました

論文集『言語研究の楽しさと楽しみ―伊藤たかね先生退職記念論文集』が刊行されました。執筆者ということでいただいた手元にあるものの奥付を見ると刊行日は3月22日となっているのですが,Amazonではもう購入できるようになっていますね。 言語研究の楽しさと…

三原建一『日本語の活用現象』の書評(『日本語の研究』15(2))がオープンアクセスになりました

『日本語の研究』15巻2号のエンバーゴ(猶予期間)が終わったため,公開になりました。 www.jstage.jst.go.jp 関連 dlit.hatenadiary.com

2019年の研究活動まとめ

論文などが集中して出た年だったので記念に書いておきます(もうこんな年ないかもしれない)。 今年の成果は, 論文:4(紀要1,論文集収録3,いずれも単著),編集(論文集):2,proceedings: 1(共著),研究ノート:1,書評:1,口頭発表:2 でした。pro…

【宣伝】論文集『レキシコンの現代理論とその応用』に補充法に関する論文を書きました

今年は偶然にも宣伝の多い年になっています。論文集『レキシコンの現代理論とその応用』が刊行されました。Amazon等でも購入可能になっています。 レキシコンの現代理論とその応用くろしお出版Amazon 収録論文は以下の通りで,くろしお出版のページから見る…

【宣伝】『日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第1巻「する」の世界』が発売されました(編集+論文の執筆を担当)

情報が出てからだいぶ時間が経ってしまいました。刊行が遅れたのは私が編集の業務をしっかりと実行できなかったところに起因するところが大きく,申し訳ありません。 日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第1巻—「する」の世界ひつじ書房Amazon 詳細は…

【宣伝】論文集『日本語統語論研究の広がり』が出ました(編集+論文の執筆を担当)

すでにTwitterでは何回か宣伝しましたが,論文集『日本語統語論研究の広がり』が刊行されました。私も編者の1人で,論文も書いています。副題に「記述と理論の往還」とあるように,いわゆる「生成文法」をベースにした論文が多いですが,取り扱われている現…

『日本語文法』に愚痴命令文の研究ノートが出ました

『日本語文法』は日本語文法学会の査読誌です。正式な題目は「独話に現れる愚痴命令文と反事実性」,掲載されたのは19巻2号です。目次はくろしお出版のページをご覧下さい。 www.9640.jp Amazonでも買えます。 日本語文法 19巻2号くろしお出版Amazon 待ち合…

日本語の二重補充に関する共著論文が出ました(WAFL 14のproceedings)

大関洋平さんとの共同研究でやっていた日本語の二重補充 (dual suppletion)に関するWAFL 14の発表のproceedingsがMIT Working Papers in Linguistics のシリーズから公刊されました。タイトルは発表と一緒で "Dual Suppletion in Japanese" です。 mitwpl.mi…

『日本語の研究』に三原建一『日本語の活用現象』の書評を書きました

発行は8/1となっていますが,目次が公開されたようなので宣伝しておきます。 www.jpling.gr.jp 書評の対象は下記の研究書です。目次は次のようになっています。 はじめに 理論的アプローチにおける活用研究の状況と課題 2.1. 活用の理論言語学的研究の問題点…

【宣伝】『日本語文法研究のフロンティア』という論集に動名詞の自他の形態論(+外来語)の話を書きました

こんなエントリを書いている場合ではないだろうという声があちこちから聞こえてきそうですが、Amazonにも情報が出ていたので宣伝しておきます。日本語文法研究のフロンティアくろしお出版Amazon発売日は6月1日になっていますね。5月の学会の展示販売では買え…

「だ」に関する論文を書きました

筑波大学の『文藝言語研究』という紀要に「モダリティ形式と「だ」の非共起」というタイトルの論文を書きました。以下からダウンロードできます。 つくばリポジトリ - モダリティ形式と「だ」の非共起 数年前にいくつかの研究会で話した内容をまとめたもので…

たまには専門の話:Bobaljik 2012の書評を書きました

はじめに いつも「このテーマは専門ではないので」という言い訳ばかりしているということもありまして、たまにはド専門に関する話でも書いてみます。 以前からついったーなどでは少し触れていたのですが、日本英語学会から出ているEnglish Linguistics 32巻1…

科研費の報告書を公開しました

2013-2014年度の期間いただいていた科研費(若手研究(B))「屈折・派生形態論の融合のための分散形態論を用いた日本語の活用・語構成の研究」(研究代表者:田川、課題番号 25770171)の研究成果報告書のpdfファイルをResearchmapの資料公開のページにて公開…

ネタ(?)論文「役割語としての二人称「うぬ(ら)」:ラオウとハドラー」をpdfで公開します

下記のエントリで宣伝した二人称表現「うぬ(ら)」を役割語の観点から分析したネタ(?)論文をpdfで公開します。結論はやや腰砕け感があるかもしれませんが、データを見るだけでもけっこう面白いと思います。 C87冬コミにラオウとかが使う「うぬ(ら)」を役割…

C87冬コミにラオウとかが使う「うぬ(ら)」を役割語の観点から見た論考が出ます

SJLL (Semiannual Journal of Languages and Linguistics)にヒャダイン論文以来となるfull paper (?)を投稿し、無事受理されました。 Google Sites: Sign-in タイトルは 役割語としての二人称「うぬ(ら)」:ラオウとハドラー です。以下、「はじめに」より要…

第8回言語学×自然言語処理合同勉強会の発表スライド(Twitterと言語研究の話)を公開します

参加して下さったみなさまありがとうございました。 2014年後半戦の出没予定その3:第8回言語学×自然言語処理合同勉強会 - 誰がログ せっかくかなりの人数の参加があったにも関わらず質疑の時間があまり取れないような時間配分にしてしまい後悔しています… …

ネタ論文「「ヒャダイン」の消失についての形態論的一考察」をpdfで公開します

下記のエントリで宣伝した「ドラゴンクエスト」呪文名研究シリーズ第二弾になる標記の論文をpdfファイルの形で公開します。 呪文名研究シリーズの「ヒャダイン」についての論考が出ます(紙で) - 誰がログ 上のエントリにも書いてありますが、SJLL (Semiann…

呪文名研究シリーズの「ヒャダイン」についての論考が出ます(紙で)

以前ここで書いた「ドラゴンクエスト」呪文名の研究シリーズ 【研究ノート】「ドラゴンクエスト」シリーズにおける呪文名の形態論的記述に向けて - 誰がログ の第二弾となる、 「「ヒャダイン」の消失についての形態論的一考察」 と題した論考をSJLL (Semian…

【販促】『活用論の前線』が出ましたというか出ています

そういえばこちらで書いてなかったような気がするので宣伝。しかし学会の書籍コーナーでは10月末から購入できたので秋の学会シーズン突入時に宣伝しろって話ですよね…活用論の前線作者:三原健一・仁田義雄(編)くろしお出版Amazon 収録されている論文は以下の…

日本言語学会第145回大会雑感(1):形態理論と活用のワークショップを終えて

ワークショップ「現代形態理論と日本語の活用における諸問題: 音便・不規則形・迂言的活用」 資料 当日の趣旨説明のスライドと僕の個別発表のスライドはそれぞれslideshareに上げました。 趣旨説明(乙黒亮・田川拓海):趣旨説明 個別発表1(田川拓海):分…

対照言語学若手の会シンポジウム2011の発表論文集が出ました

日本語とX語の対照2-外国語の眼鏡をとおして見る日本語-作者:笹原 健,野瀬 昌彦三恵社Amazon出ましたよー相変わらず1680円と破格の安さです。あと大変珍しい私が英語で書いた論文が読めます。 シンポジウムのページは 対照言語学若手の会シンポジウム2011―テ…

宣伝:昨年の「対照言語学若手の会」シンポジウムの論文集が出ます

すでにid:nosemさんやid:langstatさんのところで知った方も多いと思いますが*1、 2011-06-08 野瀬 (2011) - コーパスいぢり 〜langstatの研究日誌〜 nosemさんをはじめとした皆様のご尽力により、昨年開催されました「「対照言語学若手の会」シンポジウム―日…