誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

大学・教育

プレゼン能力(に関わるかもしれない何か)を入試で問うことに意味はあるか

私は大学教員でこの種の問題については利害関係者ですし,言語教育には少し関わっていますが評価法が専門ではありませんので,その辺り差し引いてお読み下さい。 下記のツイートが話題になっていて,どのような問題があるかについてはいろいろ指摘されている…

大学の授業に「もぐる」こと

下記の記事で紹介されている事例だが,その大学のシステムだけでなく,個別の授業で採用されている方法といったかなり細かいことまで調べないと,なんとも評価はできないと思う。 www.asahi.com この記事への反応としていくつか見られる「大学による」という…

メールによるレポート提出に関する体験と雑感

これまで,自分の授業では紙媒体をレポートボックスに提出,メールに添付,学習管理システム(LMS: Learning Management System)で提出,のすべてを試したことがありますが,今はLMSの提出に統一しています。LMSは今のところに着任した時はmoodleだったので…

2018年度の授業で紹介した言語学・日本語(学)関係の新書

Twitterで新書に関する教員のやりとりを見たので,私が今年度言語学関係の授業でおすすめとして紹介したものを簡単に挙げておきます。新書は授業で取り上げるとなると意外と難しいこともあるのですが,手に入れやすく(比較的)安価で電子書籍も充実している…

叱るのは難しい(できるだけやりたくない)

叱り方/叱られ方 ちょっと前にNHKの下記の「叱られ方」に関するニュースが話題になっていましたが, www3.nhk.or.jp 大学がこういうことやるのか,と暗い気持ちになりました。もっとはっきり災害対策,護身術,緊急避難のノウハウのような感じでやるならま…

ゼミの運営(ほとんど連絡)にLINEを1年使ってみた感想

はじめに 今年度,ゼミの連絡にLINEを使ってみました。なのでタイトルには分かりやすく1年と書きましたが,正確には10ヶ月ぐらいですね。 前提として,私のゼミは少人数であること(今年度は2人),私自身ふだんからLINEを使っている(家族とのやりとりだけ…

国語学史,国語の言語政策史に関する本をちょっとだけ紹介

古典教育・国語教育関連で先日書いた記事にid:karpaさんから情報をいただきましたので,自分の知っている範囲で紹介しておきたいと思います。かなり専門からは遠いので読書案内というタイトルは付けませんでした。 dlit.hatenadiary.com 国語の言語政策史 国…

古典教育や国語教育の話にちょっと補足(少しだけ本の紹介あり)

昨日書いた記事に書き忘れたことがあったので少しだけ補足しておく。 dlit.hatenadiary.com カリキュラム設計 昨日紹介した下記の記事や dain.cocolog-nifty.com 今回話題になったイベントの司会を担当された飯倉氏の記事でも触れられているように, bokyaku…

古典教育や国語教育に関する雑感

追記(2019/01/22) カリキュラムの話について少し補足を書きました。 dlit.hatenadiary.com はじめに いつも読んでいただいている方には今更だが,こういう内容を書く際には少し自分のことについて書いておいた方が良いだろう。 私は言語学・日本語学が専門…

各分野での論文とか業績に関する記事のまとめ(見つけたら追記してます)

下記の記事の公開後,けっこう面白い広がりを見せつつあるので少しまとめておきます。リンク集は下記で紹介するnext49さんのものですでにまとめてくださっているので必要ないかなとも思いましたが,かぶっていてもできるだけ多くの人の目にとまるのが良いか…

人文系でも大学・研究者周りは女性がそんなに多くない気がする

タイトルの通りです。下記のような記事絡みで「理系はそもそも男性が多いから」という話が出てくることがあると思うのですが, www.asahi.com 私の体感だと大学・研究関係では人文系でも女性はそんなに多くないなあという実感があって,もやもやしています。…

査読は分野外の人にとって1つの良い目安(今のところ)

件の関連記事とか私が書いた下記の記事に対する反応を見てちょっと考えたことを整理しておきます。 dlit.hatenablog.com dlit.hatenablog.com 専門の論文は良し悪しを効率よく判断できる 査読に代表されるチェック制度がない場合の困難として,論文の良し悪…

授業/ゼミでしている話や授業の資料公開記事のまとめ

タイトルの通り,授業やゼミの内容の公開に当たる記事のまとめです。基本的には専門以外の話を収録しています。 ちょっとずつ増えてきて,自分で探すのに時間がかかるようになってきたのでまとめました。 タグを増やすという手もあるのですが,これ以上あま…

指導教員を(卒論・修論の)サブのバックアップにしよう

はじめに 指導教員の電脳に侵入して外部記憶装置のバックアップに使う…とかそういう話ではありません。 かなり昔からいろいろ言われている話題だと思いますが,卒論・修論のバックアップ絡みでは今もいろいろな悲劇があるようですね。 修論発表前に○○君のPC…

現代日本語の表現の意味・用法を調べる時にとりあえず当たってみる本のおすすめ

はじめに この記事では,現代日本語(共通語)の特定の形式の意味・用法を調べる必要が出てきた(例:「明日休講だっけ」の「っけ」の意味・用法が知りたい)時に,手っ取り早く調べることが可能で,それでもある程度はしっかりした記述がなされている本を紹…

高校地理における「(ウラル・)アルタイ語族」の取り扱いについてのメモ

追記(2018/02/02) 「琉球(諸)語」について簡単な補足を書きました。 「日琉語族」を考える場合「琉球語」は複数ある—「琉球諸語」の話 - 思索の海 はじめに 先日のセンター試験の地理に出たムーミンに関する問題は大きく話題になって,大阪大学大…

レポート共有サイトにおける盗用疑惑(への一部のはてブコメント)についてちょっとだけ補足

先日書いた記事への反応を見て,少し補足しておいた方が良いだろうと思ったので簡潔に書きます。 自分の書いた論文から盗用したような文章がレポート共有サイトで売られていた話 - 思索の海 はてブコメントはこちら。 はてなブックマーク - 自分の書いた論文…

自分の書いた論文から盗用したような文章がレポート共有サイトで売られていた話

追記(2018/01/03) 盗用かどうかの判断を中心に,簡単な補足記事を書きました。 レポート共有サイトにおける盗用疑惑(への一部のはてブコメント)についてちょっとだけ補足 - 思索の海 はじめに 下記の,卒論がメルカリで売られているという話を見て思い出…

卒論シーズンの大学図書館はいつも通りの状態ではないことがあるので利用は余裕を持って

はじめに 大学や分野によって違いがあるが,12月から2月ぐらいまでの間に卒業論文をはじめとした学位論文の提出日が設定されているところが多いのではないだろうか。 この時期は,それ以外の期間より人が集中するため,大学図書館が使いにくい状態になること…

(大学)教員の「冗談」とハラスメントについてちょっとだけ

概要 大学教員が教員自身の結婚相手探しを指導学生に卒業論文指導の条件として課し,停職処分を経て依願退職したという記事が話題になっているのを見た。 結婚相手探しを卒論指導条件に 弘前大教員、学生へ文書 : 京都新聞 「結婚相手」がクローズアップされ…

学生向けの言語学書100冊

松浦年男さんがまとめた言語学書のリストが公開されました。「言語学をやる学生向けに和書で100冊」を他の方の意見も参考に選んだということです。一部簡単な説明も付いています。 101冊の言語学書大行進 - researchmap このようなリストは授業やゼミ等で配…

附属図書館主催ライティング支援セミナーの使用スライドを公開します

附属図書館主催ライティング支援セミナー終わりました(質疑応答のメモなど) - 思索の海 上記のセミナーで使用したスライドを公開します。 伝えるためのことばのカタチ(ライティング支援セミナー) スライド自体はかなり簡潔にしてあるのと、ネタ的なスラ…

附属図書館主催ライティング支援セミナー終わりました(質疑応答のメモなど)

イベントの概略については下記の記事と、そこにある筑波大学附属図書館のページをご覧下さい。 筑波大学附属図書館主催ライティング支援セミナーで講師をします(10/4) - 思索の海 ちなみに、参加者は計6名で、学部の1年生が3名、大学院生が3名と面白い構成…

筑波大学附属図書館主催ライティング支援セミナーで講師をします(10/4)

さいきんこういうお仕事が増えています。 参考:理工系を目指す中高生向けアカデミックライティングの授業を終えて雑感 - 思索の海 担当回のタイトルは「伝えるためのことばのカタチ」としました。もう少し詳しい情報が下記のページから見れます。 筑波大学…

理工系を目指す中高生向けアカデミックライティングの授業を終えて雑感

下記の授業が終わりました。 理工系に興味のある中高生対象のライティングの授業を担当することになりました(単発) - 思索の海 プロジェクトのサイトにも報告があがっています。 2017年度第2回共通プログラムを実施しました | 筑波大学GFEST~未来を創る科…

理工系に興味のある中高生対象のライティングの授業を担当することになりました(単発)

筑波大学にGFESTという理工系・科学技術に興味のある中高生をサポートするプログラムがあるのですが、そこで(アカデミック/テクニカル)ライティングの授業を担当することになりました。とりあえず今回のみです。 プログラムのメンバー対象なのですが、一…

これまでに書いた言語学に関する読み物(本や論文)の紹介記事まとめ

これまでちょこちょこ本や論文の紹介記事を書いてきたのですが,個別のタグやキーワードで探すのが難しいので(なかば自分のため)まとめの記事を作っておくことにしました。 網羅的なものではなく販促・宣伝用の記事は外してありますし,自分が読み返して改…

(非在籍者による)三原健一先生と大阪外大の思い出

日常に流されているうちにあっという間に時間が経ってしまいましたが、先週大阪大学箕面キャンパスで行われた三原健一先生の最終講義に参加してきました。三原先生のWikipediaのページはだいぶ情報が少なかったのでAmazonのリンクでもはっておきます。 http:…

紙の資料(レジュメなど)で発表する時にちょっと気をつけ(てい)ること

はじめに 私の専門の分野(言語学・日本語学)でもだいぶスライドを使った(研究)発表が増えたなという印象があるのですが、まだ紙の資料(ハンドアウト・レジュメ)を使った発表がメインという分野もけっこうあるのではないでしょうか。 以下は文章表現や…

漢字と「ことばの正しさ」と国語教育についてちょっとだけ

はじめに 下記の記事について、文字・表記はあまり専門ではないので(いつもの言い訳)誰かが詳しい説明を書いてくれたらいいなと思っていたのですが、やはり少し気になったので少しだけ書いておきます。理念的なお話が主です。 http://www.yomiuri.co.jp/na…