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歯切れが悪いのは仕様です。

研究

【7/27発表応募締切】Morphology and Lexicon Forum 2020(9/12-13,オンライン)

Morphology and Lexicon Forum (MLF) 2020は(も)オンライン開催になりました。 日時:2020年9月12日(土),13日(日)(応募状況により9月13日(日)のみの開催の可能性あり) 開催方法:Zoomによるオンライン開催 研究発表応募締切:7月27日(月)23:59 …

一般的な語・表現と見た目が紛らわしい専門用語

これもいろいろなところでいろいろな分野について話題になっているのを見かけますが,日常でも用いられる語・表現と見た目が同じ(似ている)ために,かえって紛らわしくなっている専門用語というのはいろいろあります。 togetter.com 以前言語学の入門書と…

日本語の文章で「,」や「.」を使うのは論文等の書式の影響

webでは定期的に見かける疑問で,実はときどき学生からも質問を受けることがあるので,自分のケースについて簡単に書いておきます。ごくたまにですが「日本語の専門家なのに記号の使い方が間違ってませんか」的なことを言われることもあります。 私自身は,…

たぶん「素人ですが…」からはじまる質問に回答者が悩めるポイントはあまりない

かなり頻繁に話題になりますね。 発表者を怖気づけさせるだけのネタを広めるのやめませんか.学術の貢献に対して足を引っ張っているだけだと思います.僕は自分が勉強不足だと思うとき,その分野に素人であるとき,本当に聞き逃したか疑問なとき,基本的な定…

写真(家)の倫理,研究の倫理

下記の記事で話題になっている件ですが, news.yahoo.co.jp はてブのコメントで紹介されていた2014年に書かれた関連しそうな内容の記事が面白くて,研究の話となんとなく似ているところがあるかなと思いました。 yanretro.hatenadiary.org 以下,研究(倫理…

三原建一『日本語の活用現象』の書評(『日本語の研究』15(2))がオープンアクセスになりました

『日本語の研究』15巻2号のエンバーゴ(猶予期間)が終わったため,公開になりました。 www.jstage.jst.go.jp 関連 dlit.hatenadiary.com

文章の長さとか専門家性とか

文章の長さとか 言及いただきましたので関連しそうなことを少しだけ。 interdisciplinary.hateblo.jp 私もけっこう長くてややこしい記事を書きますので,「長い」系の苦情をいただくことは少なくありません(でもさいきん少ない気がする)。私のブログの「歯…

「「博士」生かせぬ日本企業」と人文社会系(文科省の資料メモ)

ちょっと前に下記の記事が話題になっていましたが, www.nikkei.com これを見た時に私が真っ先に思い出した文部科学省の発表した資料があります,下記の「2040年を見据えた大学院教育のあるべき姿 ~社会を先導する人材の育成に向けた体質改善の方策~」とい…

書くこと自体に意味がある(少なくとも言語使用の記録として)

先に断っておくと,継続して文章を書くとそのうち良いことがあるというような話ではない。定期的に書いているが,私はブログもそんなに継続しなくてもよいと考えている。 dlit.hatenablog.com さて,下記の記事の「意味はあるのか?」という問いに対しては,…

日本語文法学会第20回大会雑感

初日だけ参加してきました。プログラム等は以下から見れます。 www.nihongo-bunpo.org 今年はあまり学会に出られていなかったので,いろんな人にあいさつをして回っていました。本もいくつか関わったものが出た年だったのに出版社の方々にもあいさつできてな…

大学教員であることは「一般社会」での過ちを免罪しない

これまでも他の話題で書いたことがある気がしますが,大学(を拠点にした研究界)がある種「一般社会」から隔絶されているとか,「一般社会」では許されないような行為・人が許容されるという感覚・考え方は確かにあると思います。 https://twitter.com/Mara…

書評についてちょっとだけ余談

下記の記事で言及もいただきましたのでちょっとだけ。 anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp ちなみに,私はどちらも未読なのでここで取り上げられている本とその書評(?)の評価などはしません。 書評の対象 ブコメにも書きましたし,この記事のツリーにも…

【宣伝】『日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第1巻「する」の世界』が発売されました(編集+論文の執筆を担当)

情報が出てからだいぶ時間が経ってしまいました。刊行が遅れたのは私が編集の業務をしっかりと実行できなかったところに起因するところが大きく,申し訳ありません。 日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第1巻?「する」の世界作者: 庵功雄,田川拓海,…

【宣伝】論文集『日本語統語論研究の広がり』が出ました(編集+論文の執筆を担当)

すでにTwitterでは何回か宣伝しましたが,論文集『日本語統語論研究の広がり』が刊行されました。私も編者の1人で,論文も書いています。副題に「記述と理論の往還」とあるように,いわゆる「生成文法」をベースにした論文が多いですが,取り扱われている現…

研究に対する評価の情報(学会の難しさとか)を書き記しておくこと

研究者・大学教員の皆様におかれましては,たとえば論文や書籍,学会発表等による研究成果の発表を評価される/することについて(さいきんの状況下では)いろいろ思うところがあるのではないでしょうか。特に評価基準や研究に関する制度・文化が異なる他分…

日本語の二重補充に関する共著論文が出ました(WAFL 14のproceedings)

大関洋平さんとの共同研究でやっていた日本語の二重補充 (dual suppletion)に関するWAFL 14の発表のproceedingsがMIT Working Papers in Linguistics のシリーズから公刊されました。タイトルは発表と一緒で "Dual Suppletion in Japanese" です。 mitwpl.mi…

『日本語の研究』に三原建一『日本語の活用現象』の書評を書きました

発行は8/1となっていますが,目次が公開されたようなので宣伝しておきます。 www.jpling.gr.jp 書評の対象は下記の研究書です。目次は次のようになっています。 はじめに 理論的アプローチにおける活用研究の状況と課題 2.1. 活用の理論言語学的研究の問題点…

『中動態の世界』の言語学的側面に関する雑感/違和感(文献紹介あり)

はじめに 私は言語学の研究者なのですが,「中動態」というキーワードにひかれて國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』を読みました。気になった点について簡単に書いておきたいと思います(以下,「本書」と出てきた場合はこの本のことを指します…

赤とんぼとかうなぎとか(言語学の話)

いわゆる「赤とんぼ」の絶滅の危険性に関する記事を見る度に書こうと思いつつ,いつも通りなかなか手が付けられなかったのでごく簡単に。 webronza.asahi.com 言語学と生き物の名前 言語学では,ある言語現象を指す際に生き物の名前が使われることがあります…

若手(研究者)だった時に考えていた「若手の会」や学会のこと

今年,40歳になります。 科研費の「若手研究」における「若手」の定義は「39歳以下」から「博士の学位取得後8年未満」に変更されましたが, www.jsps.go.jp もうどちらの基準でも若手ではなくなります。というか,実はこの3月で博士号取得からちょうど10年に…

「理論言語学」と「生成文法」の関係に関するメモ

はじめに まず,この記事は専門外の方への概説というよりは自分用の整理という性質がふだんの記事より強いです。言語学にある程度触れたことがないと論点がよく分からないと思いますがちゃんと書くのはたいへんな内容なのでご容赦下さい。 下記の記事の中で…

叱るのは難しい(できるだけやりたくない)

叱り方/叱られ方 ちょっと前にNHKの下記の「叱られ方」に関するニュースが話題になっていましたが, www3.nhk.or.jp 大学がこういうことやるのか,と暗い気持ちになりました。もっとはっきり災害対策,護身術,緊急避難のノウハウのような感じでやるならま…

ゼミの運営(ほとんど連絡)にLINEを1年使ってみた感想

はじめに 今年度,ゼミの連絡にLINEを使ってみました。なのでタイトルには分かりやすく1年と書きましたが,正確には10ヶ月ぐらいですね。 前提として,私のゼミは少人数であること(今年度は2人),私自身ふだんからLINEを使っている(家族とのやりとりだけ…

国語学史,国語の言語政策史に関する本をちょっとだけ紹介

古典教育・国語教育関連で先日書いた記事にid:karpaさんから情報をいただきましたので,自分の知っている範囲で紹介しておきたいと思います。かなり専門からは遠いので読書案内というタイトルは付けませんでした。 dlit.hatenadiary.com 国語の言語政策史 国…

古典教育や国語教育に関する雑感

追記(2019/01/22) カリキュラムの話や読書案内について少し補足を書きました。 dlit.hatenadiary.com dlit.hatenadiary.com はじめに いつも読んでいただいている方には今更だが,こういう内容を書く際には少し自分のことについて書いておいた方が良いだろ…

日本英語学会第36回大会雑感

あまり予想していなかったのですが,久しぶりにお会いしたりお話ししたりできた人がけっこういまして,それだけでも参加して良かったなと思います。おそらくごあいさつもできてない人もいたのではないかと思うのですが,別の機会を狙います。 dlit.hatenadia…

役割語(キャラクターとことばの結びつき)に関する簡単な読書案内

はじめに 今回の記事の直接のきっかけは下記のまとめへの反応を見たことですが,この話題は定期的に上がってきているような気がしますので,簡単に書いておきます。 togetter.com 基本 この手の話題に対する反応の中に「役割語」というキーワードがだんだん…

IDコールや「いいね」の廃止とコミュニケーション(の研究)

はてなブックマークのIDコール廃止(決定)のニュースとTwitterが「いいね」の廃止を検討しているというニュースを同日に見たので少しメモしておこうと思う。 bookmark.hatenastaff.com corriente.top CMC研究とサービスや機能の変遷 こういう機能と「コンピ…

各分野での論文とか業績に関する記事のまとめ(見つけたら追記してます)

下記の記事の公開後,けっこう面白い広がりを見せつつあるので少しまとめておきます。リンク集は下記で紹介するnext49さんのものですでにまとめてくださっているので必要ないかなとも思いましたが,かぶっていてもできるだけ多くの人の目にとまるのが良いか…

スターやお気に入りの使い方とコミュニケーションについてちょっとだけ

はじめに これまでブコメでIDコールをもらった時は,1) IDコール付きでそのままブコメに追記するかメタブで返事,2) 返信が長くなる場合はブログに新しく記事として書く,3) 返信が難しい,時間がかかりそうな場合はとりあえずスターを付けておく(そのまま…