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歯切れが悪いのは仕様です。

博論執筆記15:あ、誤解してた

 今博論の息抜きに読んでいる本(そんな暇あるのか)↓

 Koopmanのhead movementに関する立場については韓国語/日本語を分析した論文があって、以前にエントリを書いたのですが↓

ちょっと誤解してました。僕はKoopmanはhead movement自体を全てXP movementに還元したいのかと思ってたのですが、そうではないらしいです。一応syntaxでのhead movementの存在も認めるらしい(でもこの本が2000年で論文が2005年だから立場変えてる可能性もあるか…)。でも、現状でhead movementで分析されてる現象の多くがXP movementで分析した方が良いよ、って感じみたいです。
 この本では主に取り扱われてるのがあまり馴染みの無いHungarianなので、現象を追っていくのにちょっと手間取ってます。Hungarianはgenerative syntaxではまあまあよく出てくる言語ではあるんですけどね。
 そういえば最近Embick and HalleのLatinの屈折を分析した論文を久しぶりに再読。前に読んだのは自分で活用の分析を本格的にやり始める前だったのでよくわからないところが多かったのだけれど、今読むと色々納得するところが多い。こちらに関しては今までの自分の理解にとりあえず間違いが無さそうで一安心。いや、今頃理論に対する誤解が見つかったりなんかしたらえらいことなんですが。
 今日製本屋さんに行って原稿提出のスケジュールとか色々相談してきました。段々実感湧いてきたなあ。それでもあの金文字黒表紙の自分の論文を作るってのはまだなんとなくぴんときてなかったり(^^;

 …しかしこういう日記的内容のものは書くのに時間かからないですね。ニセ科学関係の記事なんか数時間かけて書いたりすることもあるので。