誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

戦争に関する資料や語りの思い出とこれから

※後で追記・修正するかもしれません。

はじめに

しばしば書いているように,生まれてから18歳まで沖縄にいてそれから関東に出てきたので戦争に関してはいろいろ思うところがあります。毎年この時期はメディアでも戦争関係の特集が多くなりますが,そういうものに触れているうちに自分が戦争(ここでは太平洋戦争)に関する資料や語りに触れた記憶を整理してみようと思いました。戦争に関する資料や事実などについては,メディアや研究者などから多くの情報提供があるでしょうから,一ブロガーとしてはこういうのも良いかなと。

長崎や広島に行った話も出てくるのですが,新型コロナウイルスはこういう活動にも影響がありそうですよね。今ならデジタルアーカイブとか,web経由である程度のことはできるのかもしれませんが,やはり戦跡や資料館や戦争経験者の語りに生で触れるインパクトはまだまだ貴重なものなのではないかと思います。

なお,以下ほぼ私の記憶だけで書きますので事実とは異なっている可能性もあります。沖縄には1979年から1998年まで住んでいました。ずっと沖縄市です。

沖縄南部戦跡巡り(小学生)

小学校6年生時の修学旅行(と呼んでいた気がします)のメインは沖縄県内の南部戦跡巡りでした。ちなみに沖縄市立美里小学校出身です。

沖縄では小さい頃から戦争の資料や映像に触れる機会が多くありますし,確か事前学習のようなものもあったので知識としてはすでに色々知っていたのですが,体験として強く印象に残っているのは,ガマ(洞窟)と,「ひめゆりの塔」で聞いた戦争体験者の語りでした。かなり昔のことなので詳細は覚えていないのですが,淡々とした語り方だったという印象があります。今振り返ると,体験を語ること自体の重さに触れたというか。

「沖縄師範健児之塔」(いわゆる「健児の塔」)に行ったのもよく覚えています。「ひめゆりの塔」の方が象徴的な存在というか,取り上げられる優先度が高いという感覚があったので,「健児の塔」にもちゃんと行けたということで記憶に残っているのかもしれません。

当時,まだ「平和の礎」はありませんでした。最後はまだ「美ら海水族館」がない海洋博記念公園で少し自由時間を取って終わりという修学旅行でした。そういえば首里城もまだ再建されてなくて,「守礼門」だけ見た記憶もあります。

沖縄市「平和大使」で広島へ(たぶん中学2年)

沖縄市に「平和大使」という活動があります。確か当時は沖縄市役所に「平和振興課」という部署があったと思うのですが,調べてみたら今はないようです。でもこの活動は続いているみたいですね。

www.city.okinawa.okinawa.jp

私は沖縄市立美里中学校の代表として広島へ行き,現地の中学生との交流を行いました。当時は対象の中学校ももう少し少なく,また各校の代表も1名だったと記憶しています。

広島で一番強烈だったのは,なんといっても「広島平和資料館」の原爆関係の資料です。これも事前学習で色々調べたりしてはいたものの,その実際の迫力には圧倒されました。あれ,広島や近隣の小中学生はみんな行くんではないかと思うんですが,人によっては強烈すぎてダメだったりしないんでしょうか。

修学旅行で長崎へ(中学3年)

中学校の修学旅行は九州縦断旅行という感じだったのですが,その中で長崎にも行きました。やはりというか修学旅行なので戦争関係のところを巡ったようです。その中では「平和祈念像」が一番印象に残ってますかね。「原爆資料館」も行ったと思うのですが,広島の資料館を体験していたからかそこまで強烈な記憶とはなっていないようです。

長崎では確かグラバー園にも行ったのではなかったかな。とにかくスケジュールがタイトでそれぞれの場所で取れる時間もあまりなく,戦争・平和が修学旅行自体のメインテーマというわけでもなかったからか,そこまで強い印象が残っていません。ただやはり沖縄,広島を体験して次は長崎だと思っていたので行けたこと自体嬉しかったという記憶が残っています。

東京(これから)

ところで,関東,特に東京に住むようになって感じるのは,ここでの「戦争」で出てくる話で多いのは空襲の話ということなんですよね。東京で戦争関係の施設にはまだ行ったことがないので,子供と一緒に行ってみたいと考えています。

中国大連(大学院修了後)

大連での国際フォーラムに参加する中で,大連市にある日本に関係する旧跡(旧満鉄社とか旧大連ヤマトホテルとか)を見学する機会を得ました。

まったく面識のなかったポスドク(非常勤の研究員)の私を一行に加えて下さった土岐哲先生には大変感謝しています。当時苦戦していた就職に関しても励ましていただいて,常勤職を得ることができたら報告したいと思っていたのですが,ついにその機会を得られなかった(その後も苦戦したため)のが今でも心残りです。

おわりに

今回整理してみて,いろいろな偶然,幸運があったのが大きいのですが,けっこういろいろな体験ができているのではないかと思いました。

多くの人に同じ体験をしてみてほしいというわけではありませんが,もし似たような機会を得たら,ぜひ大切にしてください。今回個人的な記録がぜんぜんなくて残念に思ったので,できればメモ等整理しておくと良いのではないかと思います。

ただ,やっぱり戦跡や資料,語りは体験することが何よりも貴重なので,その場では体験することに時間を使うことをおすすめします。