誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

スポーツと「負ける」体験

 一般論とかではなく、あくまで個人的な話。
 小学校高学年から大学学部生までずっと競技テニス(と僕程度が言っていいのかな)をやっていたわけですけど*1、今思い返して良かったなと思うのは、「“はっきりと”負ける」体験をたくさんできたこと。
 もちろん競技を続ける上で得た貴重な体験は山ほどあって、人付き合いとか体力とか集中力とか基礎練習の重要さとか努力の仕方とか努力が報われる実感とか色んなところに生かせてると思います。しかしその中でもあの「“明らかに”負ける」体験というのはなかなか得難いんじゃないかなと*2
 別に勝ち負けが人生で重要な要因だとかそういうことを考えてるわけでも言いたいわけでもなくて、今でも負けず嫌いで*3プライドの高い僕があの期間、定期的に負ける体験をせずに来たら今よりももっと厄介なもんに育っちゃってたんじゃないかなあと思うわけです。
 他にも、負けたら次のことを考えるっていう切り替え方なんかも学んだんじゃないかなあ。あとやっぱり勝ち負けが存在する環境下だったからこそ強いプレッシャーとそれとどう付き合うかということも経験できたと思いますし。
 まあ僕の場合はたまたまスポーツだったわけですが、今思い返すと貴重な体験だったなと思うのです。

*1:院生以降はコーチのバイトを最初の数年ほどやってましたけど、平均すればまれにやる程度、試合は全然出てません。

*2:スポーツじゃなくても明確な勝ち負けが体験できるフィールドは色々あるでしょうけれど。

*3:テニスでも将棋とかでも負けたら結構泣いてたなあ。