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歯切れが悪いのは仕様です。

人文社会系の必要性の問題が不毛な理系文系論/対立につながりませんように

 以下のエントリが話題になっています。色んな分野の多くの研究者が興味を持っているようで、色々な方の反応や発言で色々勉強になっています。

個人的に嬉しいのは、いわゆる理工系の分野に携わる人からも懸念の声が多く見られることですね。まあついったーだとそもそもそういう人を選んでフォローしてるんだろって話なのかもしれませんが。
 さて、書いておこうと思ったことはタイトルでほぼ尽きているのですが、おそらく大事なのは「高等教育をどうするのか、どうすべきか、どうしたいか」ということだと思うので、それに携わる・関係する人たちが「理系文系」みたいな一種あやふやなところも多い対立軸で共食いみたいな状況になっちゃうのが個人的には嫌だということです(良いか悪いかではなく、“嫌”です)。
 「理系文系」(という言葉)に対する僕の問題意識については下記のエントリなどをご参照下さい。

いわゆる「文理融合」「学際的」な研究・研究分野もどんどん産まれていっている状況で、

不毛な対立が起こると、研究自体にも結構打撃があるんじゃないかなーと*1
 もちろん、これを期に組織の在り方を見直すとか、人文学、社会学、理学、工学、教養、…、とは何かを考え直すとかっていうことについては、多くの人が関わって話し合う必要があるのだと思います。中には不毛でない、必要な対立もあるんじゃないかという気もしますし。
 人文系の研究者の端くれとしては、こういう問題を次の世代に丸投げしないように、投げるとしてもできるだけ良い形で受け渡せるように、なんとかしたいですね。
 たとえば、下記の試みなどに期待しています。

*1:そんなことホントに起きるかなと思うかもしれませんが、「どれか一つの学部をなくして。それは学内で話し合って決めて良いよ」って言われる未来はそんなに非現実的には思えません。