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歯切れが悪いのは仕様です。

2014年後半戦雑感(4):日本言語学会第149回大会(愛媛大学)

他の方の発表とか

 言語学会はいつもどこの部屋に行くのか迷うのですが、今回はどちらかというと自分の研究テーマに近いものを中心に聞きに行くことに。日本語の形態論についてのformalなアプローチの発表がいくつかあって、今後やってくれる人が増える…まではいかなくてもそれなりにいてくれるといいなと思います。今回は手を挙げたらほとんど指してもらえたと思うのですけれど、質問・コメントする(あるいは何を言うか考えてる)時って自分の勉強不足を実感しますね。日本語以外でも琉球語、中期朝鮮語、ナワトル語とかの発表を聞けたのでそれなりにバランス良かったかも。ワークショップとシンポジウムはお仕事とかあってスキップ。残念。
 最近、懇親会で話をする人がちょっとずつ増えてきたかなーって感じます。ちょこちょこ色んなところに顔を出している成果かも。

自分の発表

 松浦年男さんとの共同研究でポスター発表。松浦さんに色々牽引してもらって実現。実は最近複合動詞もちゃんと逃げないで向き合おうと思い直したので、その一端でもあったり。松浦さんとは連用形とか、等位構造での削除とか、いくつか興味がかぶるところがある…っていうか松浦さんのカバーしてる領域が広いのか。
 僕がやってる形態論・形態統語論の話と、形態音韻論・音韻論をどうつなぐのかってのは博論の頃からずっと頭が痛いテーマとしてあって、やっぱりこうやって専門家と一緒に色々考える機会を持てると刺激にも勉強にもなって良いです。うまく分析までつなげられると良いけど…今回は色々面白いデータの整理・記述にはなったかなと思いますけど、分析はまだ頭が痛いことが多いですねー
 ポスターにはかなり色々な方が来て下さったので楽しかった…二人ともずっとしゃべりっぱなしだった気がする。データや現象を見て、一緒に考えたりあーだこーだ言ったりできるってのはポスターの良いところですね。もう少し一人一人とじっくりしゃべりたいなって気もするけど、ぜいたくな話かな。
 去年のポスターの時も思ったけど、懇親会後、ワークショップと一部時間がかぶってるってのはけっこう厳しい環境かなあ。ポスターはやり方によってはかなり盛り上がるから良いと思うんですけどね。