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歯切れが悪いのは仕様です。

2014年後半戦雑感(5):日本語文法学会第15回大会(大阪大学)

 パネルセッションだけど司会だけだからなんとかなるかと思いきや、大変でした…
 そもそも今この学会の総務委員なんですが、この委員は学会開催中の色々なお仕事に関わるので余裕が全然無いのですね。打ち合わせのセッティング等も綱渡り的な感じで、終わった後もすぐに会議に向かわなければならず、せっかくの豪華なパネルセッションなのに残念なことがいくつかありました。
 さて、パネルセッションは会場に人が入らなすぎて広い会場に移るという前代未聞の事態に(前もどこかであったんでしょうか)。移る先は向かいの教室だったので説明は難しくありませんでしたが、アナウンスは緊張しましたね…パネルセッションが1件だったこと、チュートリアルの一つに人数制限があったこと、テーマがテンス・アスペクトだったこと、発表者が豪華かつ貴重なメンバーだったことなど、色んな要因が重なったということでしょうか。後で何人かから、立ち見どころか会場の外まで人があふれていたという話を聞いたので、会場移動は良かったようです。移動先でもほとんど満席になってましたが…
 質疑応答はたぶん色々言いたいことがある人がたくさんいたのではないかと思うのですが、上記のことなどもあって、さらに時間が少なくなってしまいました。僕も時間があったら言ってみたいことがいくつかあったのですが、今回は発表者どうし、フロアとのやりとりを重視。
 しかし打ち合わせの時の議論めっちゃ勉強になりました。庵氏の発表内容は別所で聞いたことがある内容も入っていましたし、岩本氏の論文・本は以前からけっこう読んでましたし、田村氏の本も読んでいて、さらにテンス・アスペクトの(形式)意味論も前からちょこちょこ勉強してはいたのですが、実際の分析や、理論・分析間の関係・相違・対立などについては実際にやってる方の話を聞くのが一番だなと。ほんとはこれに形態論や統語論がどう絡んでくるかという話の合わせるととても面白くなってくるのですけれど、それはまた別の機会に、かなー
 あと前日から事務局アナウンスなどをやっていたので、「え、事務局の人が司会もやるの?え?」みたいなことを思った方もいらっしゃったようです。なんか色んな点で濃い思い出深いパネルセッションになりましたが、もう一度同じ事をやるかと言われたらちょっと尻込みしちゃいますね…まさか発表ラッシュの最後がこれほどの大物になるとは。
 学会の開催自体にも大きな問題はなく盛況に終わって何よりでした。委員にも関わらずパネルセッションに出て良いと言ってくださった他の委員の方々にはほんと感謝です。運営面でも色々思い出ができましたが、それは裏方話なので、ここでは割愛。