日常に流されているうちにあっという間に時間が経ってしまいましたが、先週大阪大学箕面キャンパスで行われた三原健一先生の最終講義に参加してきました。三原先生のWikipediaのページはだいぶ情報が少なかったのでAmazonのリンクでもはっておきます。
下記の言語学会のシンポジウムや
論文集でもお世話になりましたので(宣伝)、

- 作者: 三原健一・仁田義雄(編)
- 出版社/メーカー: くろしお出版
- 発売日: 2012/11/06
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ちなみに、「先生」と勝手に呼んでいるのは、学恩があると勝手に思っているからです。
私が生成文法の枠組みで活用の研究をしてみようと思ったのにはいくつかの要因があるのですが、その一つとして、
の論文の最後に活用の研究って(まだまだ)必要じゃない?的なことが書かれていたというのがあるのですね。背中を押してくれたというか。
日本語学と生成文法
私が研究を始めてまだ15年経っていませんが、いわゆる日本語学から研究のキャリアをスタートした人が生成文法を基盤にした研究をすることは減っているという印象があります。その良し悪しは別として、三原先生の退職というのは一つの象徴的な区切りに見えてしまいました。そんな状況にあるからこそ私みたいなのが研究者として生き延びられるという側面もあるのかもしれませんが…
大阪外大
久しぶりに箕面のキャンパスに行ったのですが、懐かしかったです。
実は筑波大学と大阪外大(の日本語研究関係)は私が筑波大で院生になる前に合同で勉強会・研究会をやっていた時期があったようなのですが、当時三原先生のゼミに所属していた依田悠介さんの尽力によって、数年間復活させることができたのですね。その期間は筑波大の方から大阪外大に行ったり、逆に大阪外大の院生の皆さんに筑波大に来てもらったりしました。結局うまく引き継ぎができず、次の世代に受け渡すことはできなかったのですが…
その合同勉強会には三原先生のゼミ以外からも参加者がいたのですが、中心はやはりそこというわけで、色々お世話になりました。というか、今もお世話になっています。卒業生の方も勉強会に来てくださったりもしました。私だけ懇親会に参加ということもあったりして、「なんか東の方から飲み会に参加しに来てるやつ」ぐらいの認識の方もいらしたのではないでしょうか。そんなやつにもよくしていただき、本当に三原先生とゼミの方々には感謝です。
さいきん大阪の方にはあまり足を運ぶことができず、行ってもすぐ帰らないといけないことも多くて、ちょっとさみしいですね。この最終講義の日も日帰りでした。
というわけで、私は大阪外大に何らかの形で所属していたことはないのですが、あの箕面のキャンパスは院生時代の大切な思い出の一つです。部外者の勝手な感傷ですが、箕面キャンパスの移転の話を聞いたときは少しさみしさを覚えました。
おわりに
最終講義の話はぜんぜん書いてませんね…いやなんか思い出にひたってしまいまして。最終講義って「あの人も卒業生なのかー」みたいなのが分かっておもしろいです。こんなに院生時代からふらふらしていられたのは私の所属ゼミの方針が「どんどん外に武者修行に行け」で、私はそれをよいことにかなり好き勝手やってきたのですが、今思うと本当にありがたいです(当時はそれが当たり前でしたので…)。