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歯切れが悪いのは仕様です。

大連滞在雑記(地下鉄とかキャッシュレスとか)

大学の国際研修科目(だいたい10日ぐらいの日程で,学生交流や授業見学,現地の企業訪問などを行う短期のプログラム)の引率で中国大連に滞在中です。

大連大学に宿泊していてほとんど大連の市街地には行かないので中国の今の街の状況が分かるというわけではないのですが,今回の滞在でちょっと気付いたことなど書いてみます。ちなみに私はこういう記事を書くのに慣れていないこともあって,写真がぜんぜんありません(研修の記録用の撮影しかしてない)。

地下鉄

この科目の引率は4回目なのですが,今回はじめて地下鉄に乗りました(これまでは車やタクシー,バスでの移動が多かった)。

まず良いなあと思ったのは,エスカレーターでどちらか片側に人が乗るということがなく,両方に人が乗っていて歩く人がほとんどいないということですね。4, 5ぐらいの駅しか行っていないのですが,比較的大きめで利用者が多い駅でもそうでした。日本(特に東京)もだんだんそうなると良いですね。ちなみにあまり大きなところには行ってないのですが,スーパーなど店内のエスカレーターもそう使われていると感じました。どちらに乗るか気にしないで良いというのは楽ですね。

あと,たまたま滞在中に下記の記事が少し話題になっていましたが,大連の地下鉄も相対表記(「到着まであと〜分」のようなやつ)でした。

www3.nhk.or.jp

私も日本では時刻表記に慣れきってしまっていますが,慣れない土地だと相対表記が楽かもと思いました。特に海外だと他に気にすることが多いので,アプリとか時刻表を見るだけでも手間ということはあるのではないでしょうか。

ちょっと驚いたのは,高速鉄道とかではなく地下鉄でも乗る前に手荷物検査がありました。機械にさっと通すだけであまりボトルネックにはなっていないようでしたが,東京なんかでやると大変そうと思ってしまいました。新幹線で導入するという話があったかと思いますが,どうなるんでしょう。

キャッシュレス決済

2年前に来た時からほとんどそうなっていましたが,現地の人はもうほとんどキャッシュレス決済しか使ってないのではないでしょうか。学内のものすごく小さな売店とかでも例外なく使えるのがすごいですね。大連大学は元々プリペイド式の支払い方法しか使えない学食とかあったのですが,学内にたくさんある学食でも学生・教職員問わずスマホで支払いをしています。

2年前と違うのは,どの店舗でもいちおう現金も受け付けてくれるのですが,大きな金額で払おうとすると「今おつりがない」と言って断られたり,他の店舗におつりのための現金を借りに走り出したりということが多くなったと感じます。やっぱり現金を扱うこと自体がどんどん減ってきているということなのでしょうか。

中国の主要なキャッシュレス決済は外国人だと使いにくいというのが難点だったと思うのですが,外国人も使えるようになってきている,あるいはこれからなっていくようで,待ち遠しいです。キャッシュレス決済が使えるようになれば,現金が使える店舗なのかどうかとか,100元札をどこで崩そうかとか悩まないで済みます

余談ですが,沖縄の美ら海水族館内のレストランにクレジットカードやSuicaは受け付けていないのに中国のキャッシュレス決済は使える店舗があったのが印象に残っています。確かに,海外で現金使うの大変ですもんね。

日本でもかなりキャッシュレス決済の対応が広がってきているという感触がありますが,消費者としては選択肢が増えるとありがたいです。あまり焦点が当てられているのを見たことがないのですが,たとえば小さい子供と一緒に行動している時(特に1人で)は,キャッシュレス決済で一瞬で支払えるのはホント楽なんですよ。子育てとキャッシュレス決済の話はまた改めて書きます。

そのほか

よく中国の方からも「料理があぶらっこいのでは」と心配されますが,私は10日ぐらいの滞在ではぜんぜん気になりませんね。むしろ安くておいしい料理が気軽に食べられるので嬉しいです。学食なんかだと5-10元ぐらいでじゅうぶん満足できます。日本もせめて学食ぐらいはこれぐらいのお手軽さにならないかなあ…

学食や大学回りの飲食店だと,日本の中華料理店ではまず食べられないだろう料理がいろいろ食べられて楽しいですね。私が中国ではじめて料理を食べた時に強く感じて,今でも良いなと思うことの1つに,料理で使う野菜の種類の豊富さがあります。私は中国は北の方しか行ったことがないのでまた地域によってもいろいろあるのでしょうけれど。日本の中華料理店もおいしいところはたくさんありますが,これは実際に少し中国に滞在してみないとなかなか体感できないのではないでしょうか。