下記のツイートで知ったのですが,厚労省のサイトに掲載されている情報が「やさしい日本語」に対応しているようですので紹介します。
厚生労働省のコロナウイルス関連サイトの「やさしい日本語」版が公開されました。この部分は私が書き換えました。引き続き、Q&Aの部分もまもなく公開される予定です。https://t.co/IlYQG9RIwn
— 庵 功雄 (@isaoiori) 2020年3月13日
庵功雄氏は,以前このブログで「やさしい日本語」を紹介したときに推薦した下記の本の著者です。
- 作者:庵 功雄
- 発売日: 2016/08/20
- メディア: 新書
以前の記事で取り上げた時はすべて平仮名で表記されているニュースが話題になっていましたが,上記ツイートで紹介されている厚労省のサイトを見ると,今回は漢字+ルビの表記が用いられていることが分かります。また,そのさらに下に英語版も掲載されていますね。
日本語が第1言語の方が読むと,文法も「やさしく」なっていることが分かる(なのでこういうニュースの文体としてはかえって違和感がある人もいる)かもしれませんね。せっかくなので一部抜粋してみます。
【元の文】
新型コロナウイルスにより会社の経営が悪くなっているときでも,外国人であることを理由として,外国人の労働者を,日本人より不利に扱うことは許されません。
文の数や接続形式等に注目してみてください。
【やさしい日本語版(漢字の箇所はすべてルビ付き)】
新型コロナウイルスのために,あなたが働いている会社の経営が悪くなっているかもしれません。しかし,あなたの会社は,あなたが外国人だから,あなたを日本人よりも悪く扱ってはいけません。