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歯切れが悪いのは仕様です。

Twitterが自らやめてしまった「つぶやく/つぶやき (tweet)」という表現

TwitterがXになる前後で変わったものはいくつかあります。その中でも「つぶやく/つぶやき (tweet)」という表現をやめてしまったことが私にはとても(もしかしたら一番)もったいないことなのではないかと思ったので、記録のために書いておくことにしました。

Xになる前のTwitterでも「お気に入り」が「いいね」になった時などはけっこう話題になりましたが、Twitterという名称自体が変わってしまったことのインパクトはやはり大きいですよね。もちろん「じゃあ "tweet" はどうなるんだ」という形では話題になっています。

私が「もったいない」と書いたのは、あるサービスやモノを使う時に付随する行為の名称(たとえば動詞)を普及させるのは、もしかしたらそのサービスやモノを多くの人に使ってもらえるようになるより貴重なのではないか(そして難しい)と思えるからです。

たとえば「短い投稿」を指す「つぶやく/つぶやき」という表現はほかのSNSやサービスでも見られるくらい定着しています。mixiでは「つぶやく」「つぶやき」どちらも使われていますし、noteでも「つぶやき」が使われています。

mixi.jp

特定のサービスやツール発祥でここまで知られている表現ではFacebookの「いいね (like)」などが思いつきますが、そこまで多くないのではないでしょうか。

せっかくここまで使われるようになった表現を(公式には)やめてしまういうのはかなりの思い切りに見えます。「投稿(する)」「ポスト(する)」という表現もずっと「つぶやく/つぶやき」と一緒に使われてきていたのですごく奇妙な変更というわけではありませんが、返す返す残念ですね。ロゴとか、ほかに変えて(捨てて)しまったものを見ると取り立てて驚くことではないのかもしれませんけれども。

もちろん、公式にはなくなってしまったものの「つぶやく/つぶやき (tweet)」という表現そのものは使い続けられるという可能性も十分あるでしょう。"Twitter"という名称もそうですね。「お気に入り」とか「ふぁぼる」も今でも使用が見られますから。

最後に、Twitterと関連する"tweet"の語義が異例の速さで『オックスフォード英語辞典』に収録されたということを記録してくれていた西原史暁さんの記事を紹介しておきます。

id.fnshr.info

引用としてはこの辺りが分かりやすいでしょうか。

ツイッターがサービスを開始したのは2006年なので、この意味が生じてからたった7年で『オックスフォード英語辞典』に収録されたことになる。
7年というのは異例の速さである。実は、『オックスフォード英語辞典』には、10年使用され続けないかぎり収録しないという規則がある。“tweet”の新しい意味は、この規則を破って収録されたのである。
『オックスフォード英語辞典』にツイッターの「ツイート」が収録|Colorless Green Ideas

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