言語関係の記事を書いたことで精神的にもある程度回復しましたし。
この間書いた疑似/ニセ科学についての記事は戦略的に失敗だったような気がしています。欲張りすぎたというか、少なくとも前半の「誰か/何かを批判する場合は対象を明確にしないとすれ違いとかでお互い不幸になるよ」という話と、後半の「科学(者)の方がその活動や人生を疑似/ニセ科学によって傷付けられているという点は考慮してくれないんでしょうか」って話は別エントリにして、それぞれもっと詳しく述べた方が良かったんだろうと思います。
自分が目指している文体というのは「平易な言葉遣いと明快な論理」なんですけど*1、今回の記事はコメント欄の反応なんかを見ていると、その点で今までで最低に近い出来だったんじゃないかと感じています。
もちろんあの記事を読んでくれた全ての人の反応の割合なんかわからないですし、似たような問題意識を持っている方々にはある程度理解してもらえたんじゃないかと思いますけど、訴えかける対象自体をもっと広く想定しているはずの内容ですし、デリケートな問題をいくつか含んでいることを考えると、やっぱりもっと色々配慮できた点があったかな、と。
もちろんあの記事で表明した僕の立場や問題提起は今でも変わらないですけど、もっと良い書き方があったよなあ、と。いや、勉強になりました。
ちなみに僕の記事が上がった後に、他のサイトで関連する話題について色々議論が深められているので、僕の知っている範囲で紹介しておきます。
- もやもや:Chromeplated Rat
- Genさんへ質問: Interdisciplinary
- 「外部」という虚構: 黒猫亭日乗
- http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php?logid=7775
それぞれのエントリに関して前後のエントリを読まないと内容を把握できない点もあると思いますが、ここで挙げたのははかなり絞り込んだ四本なので、ぜひ関連エントリも呼んでみてください。あと、どのエントリもコメント欄必読です。
*1:ブログ全体としてはわざとわかる人にしかわからないようにしている記事もありますけど。