誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

沖縄でホメオパシー

※新しく手に入った情報はエントリの下の方に追記していっています。
 はてブから*1↓内容的な突っ込みは黒影さんの記事を待つとして、ちょっと情報の整理なんかを。

 思わずこれまで留保にしていた「ニセ科学」のタグを作っちゃいましたよ。いや、沖縄がニセ科学的なものと無縁だ、とかそんなことを思ってるわけではないのですが*2、やっぱり自分の故郷でのことですし、ちょうど直前にエイサーを見て望郷の念を掻き立てられ沖縄生まれのアイデンティティーを再確認していたところだったのに…まあそれは個人的事情なので置いておくとして。
 ブクマされてるページはホメオパシージャパンのサイト内のイベントの報告の一つのようです。

2007年12月のイベントの報告なので、今はホメオパシージャパンのサイトから直接辿っていけないようですけど*3
このイベントを開催した「沖縄養護教論研究会」というのはグーグルにも引っかからなかったので、サイト自体が無いのかもしれません。ただ、この会自体はきちんと存在しているようです。
 ちなみに、この研究会自体がものすごい小規模、なんていうことはないようです。同じくホメオパシージャパン内のページだということを差し引いて考える必要もありそうですが、会自体の模様は以下のようだったそうで↓

 この件に言及しているブログの記事は二つ見つかりました。まず、問題視しているもの*4

次にまあなんというかホメオパシーに賛成する方のもの↓

って、「その沖縄で活躍するホメオパスであり、養護教諭でもある方」って人とかがいるんですね…沖縄の養護教諭の中にホメオパシーにはまってる人が結構いるのかなあ…
 僕が知りたかったのは主に次の二つの事情だったのですが、

  1. どういう経緯でその研究会でホメオパシーの講演が開催されることになったのか。
  2. 好意的な反応はどれぐらいの割合だったのか。

上にあるページはあくまでホメオパシージャパン側が作ったしたページなので、2点目については当てになりませんよね。1点目について、上に出てきたような(何人かの)強力な推奨派がいてその強い働きかけで実現したものという可能性を考えると、2点目についても少数の共感派の意見ばかりが取り上げられたというようなことなのかもしれません(それでも十分暗澹たる気持ちになりますが)。
 こういう時に参考になるのが個人のブログなのですが、今のところ関連する情報が見つけられません。養護教育とニセ科学の組み合わせとなるとクリスタルチルドレン/インディゴチルドレンとか、さらには七田式なんかも頭をかすめるところですが、*5もしかして沖縄だけじゃなく、ホメオパシーに共感する人が結構いるなんてこと無いよなあ…
 上のアンケートの結果に出ている記述はどれも頭がくらくらするものですが、個人的にショックだったものをいくつか

  • 社会は、予防接種や水道水にフッ素を入れることを推奨していますが、この動きを阻止しなくてはいけないと思いました。
  • これまで予防接種の集団接種を100%にしようと頑張ってきましたが、今日の講演を聴いてつくづくバカだったと思う。西洋医学どっぷりだった自分が恥ずかしい。
  • ホメオパシーはこれからの養護教諭の歩むべき道を示しているようです。

http://www.homoeopathy.co.jp/event/ankeito_2007_12_21_okinawa.html

まあ、

  • 先生の情熱と勇気にはいつも感嘆を覚えます。

なんて記述を見ると、やっぱり強力にはまってる人が結構混ざってるんだろうな、と思うのですが、それだけでも問題ですよね。つい最近も水伝が学校教育に絡んだことが話題になりましたが、ホメオパシーは(少なくともホメオパシージャパンの方針だと)直接子供の健康に悪影響を及ぼし得るので、より深刻な問題*6になる可能性があると思います。
 以前からホメオパシーが養護教諭/養護教育に食い込んでる、という事態は存在していたのかもしれませんが、そういうことも含めてもう少し情報が欲しいです。このエントリが他の方がどこかに記事を書いたり、情報を集めたり、何かの形で声を上げる一助となれば。
※急いで書いたので読みにくい文章だと思います。すいません。
※追記(2008/10/12)
 コメント欄でmachida77さんからいただいた情報。

 日本フッ素研究会に関しては、例えば以下のページなどを参照↓

この方のことがあって研究会での講演の内容にフッ素が絡んできたのかとも思ったのですが、ホメオパシーでも元々フッ素というのは悪者のようです。参考ページ↓

ただ、村上芳美氏とホメオパシーのつながりを直接示すような情報は見つかりませんでしたので、やはりフッ素を接点にしてウマが合う、ということなのかもしれません。
 ということで、少なくとも研究会の数人、しかも少なくともトップの方にいる二人がホメオパシーなどの疑似科学に傾倒している、ということのように思えます。
※追記(2008/10/15)
 黒影さんのエントリが上がりました。

ホメオパシーの何が問題なのか、ということについて詳しく解説されていますので、ぜひご一読を。教育機関が疑似科学と関係を持ってしまう事の問題についても触れられています。
 コメントもいただきましたが、上で紹介した「保健師のまとめブログ」のパンさんがこの沖縄の件について追跡調査を行っています。新しくあがったエントリ↓

黒影さんのところでも言及がありましたが、上で言及した研究会以外にも色々イベントがあったよう。あと、この研究会自体が沖縄県内では結構規模の大きい(影響力のある)団体である、ということもほぼ言って良さそうですね。両方ともさらに気持ちが重くなってしまう情報ですが…
※追記(2008/10/16)
 こんなエントリが(やはりはてブ経由)↓

沖縄にファンがいただけかと思ってたのですが、ホメオパシージャパンの方が色々積極的に活動してる、って側面も関係してたのでしょうか。しかし発達障害ってことになると上の本文では消しちゃいましたが、やっぱりクリスタルチルドレン/インディゴチルドレンとか、七田式とかとそのうちリンクしそうで怖いなあ、と思ったり。こういうのってなぜか内容的に矛盾してても仲良くなったりするし。もしかしてもうすでにその界隈では提携が始まってたりして…
 ホメオパシージャパンはこの予防接種/ワクチン害悪論を積極的に主張してるって点で質の悪い方のホメオパシーだと思うのですが、もっと穏健派?のホメオパスの方々からの批判の声が上がったりしてくれないのかな。
※追記(2008/10/17)
 出張中なのでリンクだけ↓

やっぱりこういう生の声が届くって大事ですよね。

*1:しかし相変わらずのNATROM先生の高感度アンテナ…

*2:ホメオパシージャパン沖縄支社、なんてものがあったりしますしね。

*3:少なくとも僕は探せませんでした。

*4:この方もはてブから見つけたのかな。

*5:「養護教育」というのは障害を持った子供への教育のことを指すことがあり、ややこしいので消しました。また、この部分を書いた時は僕も混同していました。

*6:質が違うかもしれませんが。