誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

図書館を略すと…

 今日学食を出た辺りで前の体育会系の若い男子学生二人からふと聞こえてきた会話。

「TSK行かね?」
「TSKって何よ?」
「図書館。」

 ………
 いや、もしかして僕が知らないだけなのかな?これって結構知られている省略形なのかしら…それともうちの大学特有の言葉?あるいは体育会系専門用語?いや、決して「最近の若いもんは…」っていうわけじゃなくて、結構面白いと思ったのです。
 とりあえず、
「拍数増えてるじゃねーか…」
「としょかん(4):てぃーえすけー(6)」だし、まあ「す」がほぼ無声化してるって考えてもまだ多い。音節で見ても結局増えとるし。to.syo.kan:tii.e.s(u).kee(適当)かな。よく考えて同数。
 そもそも省略形じゃないのかな?
 文字の観点から見たら明らかに書くのは楽になってるけど。「図書館:TSK」なので。でもそれも手書きの場合のみ、かな。タイプする場合も携帯のメールなんかでも「図書館」の方が楽そうだ。
 気になったのは、なんでそういう形になったのか、というところです。きちんと各音節の頭の子音を一つずつつなげてるんですよね。まあこれは漢字もちょうど三文字だから、そっちが原因かもしれない。あとはなんで"TK"とかじゃダメなのか(意味的には「図書.館」のような)、っていうところとかなのですが…弁別性、というか復元可能性が低くなってしまうからかな。とか、結構面白がっていたのでした。
 しかし僕が学部生の頃、「学術情報処理センター」を僕らは「がくじょう」と省略していたのに対して(これはよくある省略形の作り方(がくじゅつじょうほう)。「処理センター」がどっかいっちゃってますが…)、体育会の方では「じょりせん」と略していたので(じょうほうしょせんたー)、複合表現の各部分から音を少しずつ取り出してきて略するという一貫したルールに則ってやってるのかもしれない。しかしこれは混成(blending)と一般的な省略複合が混ざってるな…複雑な…
 もちろん、彼がその場のひらめきで思いついた、その場限りの言葉なのかもしれないのだけれど。