最近、「モノを知ってること」と、「議論ができる」ってのは別の能力なのだなあ、とため息とともに実感させられることが多いです。
あと、専門家ではないけれど良く勉強されてる方は確かにすごいと思いますが、でもそのあなたの知識から導き出された新しいアイディアや反論ってのもほとんどとっくに誰かが言ってるってことが多いですよ。
まあ専門ではないのにそんなにたくさんの論文読むなんて大変だと思いますが、もし本気でやりたいなら、言語学にも相当の量の研究の蓄積があるということを知ってほしいなあ、と思うので。学問としてやるなら、「言葉には日常的に接してるから大体わかる」なんていうレベルでできるほど生易しい分野ではありませんよ。
水伝の記事を書いたのも、金谷氏批判を書いてるのも、「言語学(文法論)なめられすぎ」というのが一つの動機としてあったりしますが、世の中にはまだ他にも言語関係の変な言説が色々出回ってるみたいですね。
最近、検索してくる人の数は金谷氏関係の人の方が多いみたいなのですが(ページビュー自体は水伝の方が多い)、少しは考えるきっかけになってくれてるかなあ…