誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

2016年・2017年にいただいた本(主に日本語研究・教育に関する専門書や教科書)

はじめに

 今年のはじめごろに,いただいた本は紹介してみようかとついったーでつぶやいた気がするのですが,まったくやらないまま年末になってしまいました。
 さいきん研究室の蔵書を調べなきゃいけない機会がありましたので,それを機に昨年から今年にかけていただいた専門書・教科書を列挙しておきたいと思います。
 たいへんなので解説はしませんが,さいきんいろいろな本が出ていますので,宣伝というか情報共有の一貫になればいいなと。ちょっとしたコメントは付けました。
 ちなみに,いわゆる「著者献本」以外のもの(出版社からの教科書としての推薦とか)も含んでいますし,家に持ち帰ったもので見落としがあるかもしれません。申し訳ありません(あとでこっそり追加するかも…)。

教科書等

 私のように通時的なところが専門ではない者にとって,問題を作るというのは授業の資料を作るより大変難しい作業でして,こういう本はたいへん助かります。 非常勤講師の授業で最初に使った教科書が,これの前のでした。なつかしいです。「新」の方はかなりの改訂がなされていて,本の厚みが2倍近くになっています。 さいきんこういう中級・上級を対象にしたテキスト・教材も増えてきた印象があります。 授業で使う教科書としてだけでなく一般向けの日本語学入門入門としてもおもしろくなじみやすい本です。

専門書・研究書等

 入門書や教育・学習に関連するものもこちらに入れました。

 ここさいきん日本語で読める形式意味論のよい入門書・教科書が立て続けに出ていますね。 日本語学会のシンポジウムをもとにした本です。「日本語学」のかなり多様なトピックをカバーしています。 日本語教育のシリーズですが,日本語母語話者向けの教育(大学の日本語リテラシー系の授業)に携わる者としても,非常に有用な内容が多いです。 以前下記の記事で話題にした

「ない」と「べき」の話(を含んだ,否定に関する形式・語順)についての詳細な調査結果が載っています。

 対照研究も多く含まれています。 このモデルの提唱者である廣瀬幸生先生の還暦記念のワークショップをベースにした論文集です。 高校,大学における日本語作文・ライティングに関するさまざまな調査・データが報告されています。作文教育や大学のアカデミックライティングを事実に基づいて考えたいという方はぜひ見てみて下さい。 執筆者の一人なんだから当たり前だよな?(宣伝宣伝)

おわりに

 私のような者に送ってくださってありがとうございます。本をいただくこと自体ももちろん嬉しいのですが,まず「(自分の存在を)覚えていていただいた」ということが嬉しかったり。
 中には,いただいたけれどもさらに自分でも購入したというものもあります。
 来年からはちゃんといただいた時に紹介したいですね(自信ない)。