誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

授業用音声付きスライドの例(関連ファイルダウンロード可)

追記(2020/07/02)

5つ目を公開しました。

はじめに

今年度の少なくとも前期については,多くの大学で授業を「オンライン化」するという方針が採用されていると思います。皆さん授業準備どうでしょうか。大変ですよね。

ここでは,Microsoft PowerPointで私が作成した音声付きスライドの例を紹介します。この方法になんとなく手を出せていなかった方など,(こんなんでも大丈夫そうだという)作成の際の目安にしてください。ほぼ一発撮りなのでコンピューターの何かの通知音とかの雑音も入っていますし,軽い言いよどみなどもあります。

ちなみに,PowerPointの操作自体はいろんなところで紹介されていますので,ここでは特に説明しません。

スライドの中でも説明していますが,クリエイティブコモンズライセンスを付けています。ダウンロードできるいずれのファイルも,条件を守っていただければ改変して使えますし,そのままお使いいただいても構いません。スライドで色やアニメーションをぜんぜん使っていないのは,作成に時間が取れなかったというのもありますがこの方が変に凝っているより編集・改変しやすいだろうと考えたということもあります。

音声付きスライドの良いところ

手軽

PowerPointの数ステップの操作で録音を始められますので,コンピューターにPowerPointが入っていてマイクさえ使えれば作成できます(可能であれば外付けのヘッドセットやマイクの使用をおすすめします。AirPodsでも試しに録音してみましたが,あまり良い音声がとれませんでした)。

録音をやめたりする操作も簡単ですし,スライドごとに録音をやり直せます。スライドショー形式や動画にするのもほかの変換ソフトなどを使う必要がありません。形式については後で説明しますが,見る方も基本的にファイルを操作するだけです。

サイズが小さい

同じ長さの動画と比較するとファイルサイズが小さいです。ここで紹介する音声付きスライドのファイルは13分弱で25MBほどですが,動画(mp4形式)でエクスポートすると100MBぐらいになりました。

ファイルサイズは小さければ小さいほど学生の通信環境に優しいです。また,LMSにはアップロードできるファイルにサイズ制限があったりしますので動画だとYoutubeとかMicrosoft Streamに上げて誘導しなければなりませんが,音声付きスライドだと量に気をつければLMSで直接受講生に提供できます。

各種ファイル

動画形式でエクスポートしてYouTubeにも上げてみました。簡単に内容を見てみたいという方はどうぞ。


日本語文章表現系の授業のイントロ(例) 音声付きスライド

どうでしょうか。巷ではこういう教材を受講生に見てもらうのは1つ10分が限界とか,いやもっと短い方が良いとか言われていますが,これで冒頭の説明を抜いても10分ぐらいです。やってみると意外と時間がないです。

一方,ファイルサイズとしてはこれで25MBぐらいです。筑波大学のLMSでは1ファイル50MB制限があるので,そこに直接上げるならこれの2倍ぐらいのものが限度です(ただ音質を下げればかなりサイズを小さくすることはできます)。

スクリプトは4,000字ほどです。もちろん話すスピードにもよりますが(実はこれは私としては全体的にちょっと速めです),もしもっと長い時間の内容に対してスクリプトを用意するとなるとかなりの量書かなければならないことが分かるでしょう。長い内容にしなければならない場合は,スクリプトは細かく書くのではなく箇条書き+αとかにした方が良いのかもしれません。

スライドショー形式(.ppsx)

ファイルをクリックするとすぐにスライドショーが再生されます。見てもらうまで最も手順が少なく,また受講生自身でファイルを変にいじってしまうことがないので受講生に配布するのに向いていると思います。

音声付きスライド形式(.pptx)

この形式でも,実はスライドショーとして再生すれば上の形式と同じように視聴することができます。実際のスライドがどのようになっているのかという確認等にお使いください。また,上に書いてあるようにライセンスに従うという条件はありますが内容自体も自由にお使いください。

スクリプト(.txt)

下にも書きますが,私は基本的にスクリプトを書いてから録音します。ただしスクリプトを書き込むと時間がかかるので,ざっと書いて,録音時に違和感などあったらしゃべりながら変えたりします。読点が多いのはわざとで,その方が読みやすい気がするからです。

スライドからの音声ファイルの抜き出し方

録音した音声を後から編集したいとか,別に使いたい(たとえばアプリの音声認識機能を使って文字起こししたいなど)場合,録音した音声のファイルがほしくなります。

ちょっと無理矢理ですが,音声付きスライドの拡張子をファイル名の変更で「.zip」に変えて解凍すると取り出せます。環境によって違うかもしれませんが,解凍してできたフォルダを「ppt」→「media」とたどっていくと関連画像・音声ファイルが入っています。

作成時に気をつけていること

スクリプトは書いておく

スライドの量やどれぐらい取り直しを許容するかにもよると思うのですが,雑にでもスクリプトを書いておいた方が結局録音時間が少なくてすむということが多かったので今はこのスタイルに落ち着きました。

また,筑波大学では障害のある学生への対応方法の1つとして授業内容をしっかりとした文章にしたものを作成することが推奨されているのですが,スクリプトを書いておくとこういう文章にすぐに応用できます。

https://dac.tsukuba.ac.jp/shien/20200409-1/?fbclid=IwAR3JPU1P-5E4d89WVT4Fhc33ZDFT08r22GXB7ou-5MAgZ846pJv5_MwS6f4dac.tsukuba.ac.jp

ただ,ライブ感を出したい場合はスクリプトを用意せずにしゃべった方が良いかもしれません。これは授業の内容や位置付けにもよるでしょう。その場合,文章化は音声認識(+修正)でけっこうできるのかもしれません。

スクリプトを使う場合はコンピューター以外の用意を

PowerPointで録音する場合はスライドショーを再生しているような状態になりますので,別ウィンドウでスクリプトを開いておいて見ながらしゃべるということが基本的にできません。別のコンピューターかタブレットなどでスクリプトを見られる状態にしておく必要があります。その場で修正等しない場合はプリントアウトしても良いと思います。

私はMacのScrivenerというアプリでスクリプトを書いて,録音する時はiPadのアプリで同期したものを見ています。

録音時間は長めに取っておく

どんなに順調にできても,録音には意外と時間がかかります。スライドへの録音はスライドごとに少しずつやっても良いのですが,相当慣れていない限り「今日は20分の内容を録音するから30分ぐらいで」とかやるのはたぶんムリだと思います。