誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

2022年7月8日午前8時40分頃、参院選の期日前投票をした

安倍晋三氏への銃撃事件とその後の訃報を受けて大変気が重いが、少なくとも私にとってブログとはまさにこのような時のためにあるのではないかと思うので少し記録しておく。ただしみながこのようにすぐに記録を残しておくべきだとは思わない。時間をかけてから何か書くのも、何も書かないのも良いだろうし、まったく別のことについて書くのも良いかもしれない。迷う人はまず長めの下書きを書いてみることを個人的にはおすすめする。書いているうちに気持ちが落ち着いてきたり、自分の状態を客観的に見ることにつながったりするからだ。

さて、タイトルにも記したように、7月8日(金)の朝一番で参議院選挙の期日前投票をしてきた。つまり、投票は安倍晋三氏への襲撃事件が起きる前だった。答えを出すのが難しい問いだが、もし投票がこの事件の後だったら自分の投票行動への影響はどれくらいあったのだろうかということを考えてしまう(結局投票先が変わらなかったとしてもそこへ至るまでの思考に影響がないということはないだろう)。

topisyuさんのように選挙や投票に関する個人の考え方を書いておくのはとても良いことだと思う。

topisyu.hatenablog.com

私が選挙権を得てからこれまで続けてきてこれはけっこう良いんじゃないかと思うのは、何があっても投票には必ず行くと決めてしまうことだ。なんだ、みんな言ってることじゃないかと思われるかもしれないが、ポイントはその時の状況で投票に行くかどうかを判断しない(ために必ず行く)ということ。めんどくさがりの自分にとってはこの方がずっと気が楽だ。どれくらい選挙や投票に関する情報が得られるか、考える時間が確保できるかというのはその時の状況や自分の状態によって違う。でもそういう条件から投票に行くかどうかを判断することはしない。

ここ数年はずっと期日前投票で投票している。これは思いもよらない予定の変更や交通機関のトラブル等で、何度か締め切り時間ぎりぎりに投票するという経験をしたから。

誰に投票するかの判断についてはある程度の指針はあるものの、そこまではっきりともしていないのでここでは細かく書かない。ただ1つずっとポイントにしているのは、教育を重視している候補を優先するということだ。今はたまたま職業上教育に関わる身になったけれども、これは学部生の頃から持っている信念である。ただ自分の状況によって優先順位が変わることはもちろんあって、子供が生まれてからはやはり子育てに関することがそれまでよりも気になるようになった。

安倍晋三氏が亡くなったことについて考えたこともやはり少し書いておく。

まず、安倍氏が元首相であるとか政治家であるとかということに関わらず、どのような人であってもこのような形で命を奪われる社会は許されない、という世界であってほしい(これも書いてみると当たり前のことのように響くが、webの様子を見ていると実現するのはそれほど簡単ではないのかもと思われてくる)。

次に、選挙活動中に起こった事件ということ、犠牲者が安倍氏だったということなどから、銃撃した者の動機や思考に関わらず、民主主義への脅威と捉えられることは避けられないのではないか(実際にどのような変化があるか、どのような対策が取られるようになるかというのはまた別としても)。今回の事件に対して抗議・反対を表明したり、選挙活動を継続している政治家の方々には敬意を表する。一方、自身の身の安全を優先して慎重に行動した人がいたとしてもしかたないのではないかとも思う。この辺りのことは専門の人たちがいろいろ整理してくれたり分析してくれたりするだろう。ただ、今は情報もあまり多くない中、推測や想像を元にした「分析」も多いように見えてやや気が滅入る。

長期間首相を務めた人が、インタビューや本、あるいは短い文章、どのような形でも何かの記録を残す道がこの先なくなってしまったというのは、日本に住んでいる人たち、あるいは日本に何らかの形で関わる人たちにとって大きなダメージではないかと思う(公開されていない文章や資料が見つかるということはあるかもしれない)。政治的な立ち位置や信条に関わらず、である。安倍氏に対して否定的な人にとっても肯定的な人にとっても(さらに自分にはあまり関係ないと思っている人にとってさえ)大きなダメージかもしれないというのがこの問題の深刻なポイントの1つなのではないか。