誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

最近書いたものとか

 メインサイトの研究関係のページを久しぶりに更新したので。ファイルをダウンロードできるもののみちょっと紹介。

  • 田川拓海(2007)「二種類の範疇変化とその構造的定義:否定の接頭辞と右側主要部の規則」『言語学論叢』26:1-15 筑波大学一般・応用言語学研究室(pdfファイル

 否定の接頭辞が範疇を変えることがあるって現象を例によってDistributed Morphologyで分析したもの。春の言語学会で影山先生がこの現象に言及してたのを帰国後に読んで「先に書いておいて良かった」と心底思いました。ちなみにこの『言語学論叢』という雑誌は次号からweb journal化の予定で、この号から試験的に雑誌のサイトからダウンロードできるようになっています。というわけで、これからより多くの方に気軽に見ていただける環境になると思うのでよろしくお願いします。雑誌のサイトは↓

ダウンロードが可能になっているのはこの号から↓

 次はまだ雑誌自体が発行されるのはもうしばらく先なんですけど。

  • 田川拓海(2008/印刷中)「分散形態論による活用への統語論的アプローチ―現代日本語における動詞連用形の形態統語論的分析―」to appear in 『筑波応用言語学研究』15(pdfファイル

 多少書式上の変更はあるかもしれませんが、内容としてはこのままで出ます。2005年に言語学会で発表した動詞連用形の分析をようやく論文にしました。紙幅の都合で統語分析の詳細に踏み込めていなかったりしますが、2005年のものよりはロジックとしても理論的にも大分整理できたと思います。今度の日本語文法学会でも少しこの話をします。
 実はこの雑誌も最近サイトから論文のファイルがダウンロードできるようになりました↓

 最後は研究会のハンドアウト。

  • 田川拓海(2008)「形態統語理論における削除現象の取り扱いについて―日本語の右方節点繰上げ構文を中心に―」第5回筑波応用言語学研究会(pdfファイル

 うちの研究室で毎年一回やってる研究会です(もう5回も終わったのかー)。今回から発表のハンドアウトのファイルをサイトで公開する予定らしいので、自分のところにもついでに載せることにしました。仰々しいタイトルがついていますが、ほとんどが現象の記述で分析(理論)のところは申し訳程度の内容なので万一目を通される場合は期待しないでください。
 あと大阪外大でやった合同研究会のやつはほとんど今度の日本語文法学会でしゃべる内容と同じです。いやーこうして見るとホント紀要論文ばかりで情けないですねえ。もっと頑張らねば。