大学における、いわゆる初年次教育やリメディアル教育の内容を取り上げて嘆く、というのはここ数年定期的に話題になっている気がする*1。
でも、これらの中でもたとえばノート(メモ)の取り方とか、手紙/メールの書き方とか、自己紹介の仕方とかって環境や内容が変わるとまた新しく習得しなきゃいけない技術や知識も出てくるんじゃないかな、と。就活の時期になったらそれに合わせて自己紹介の仕方を練習するとかしないのかな。
その中でもノート(メモ)の取り方ってなかなか難しい技術だと思う。僕自身、今でも色々模索しているし、大学院の入学後も「大学院でのノート(メモ)の取り方」って改めて授業で取り扱って良いぐらいだと考えている。
上で嘆いている人たちは大学なんかで友人にコピーの順番待ちをさせるぐらい素晴らしいノートを作ることができていたってことですよね、うらやましい。でもそんな人はどの大学でもそんなに数は多くないんじゃないかと思ってた。まさか自分はダルくて真面目にやらなかったけど本気出せばノートを取るなんて簡単、とかじゃないですよね。
もちろん大学(教育)としてその辺りの技術/知識の習得にどれぐらいのリソースを割くべきなのか、という議論はあるだろうし、そんなものは授業で与えても身に付くようなものではないしむしろ自主的な成長を阻害するので授業では取り扱わない方が良いというような意見もあるだろうけれど、僕はある程度の「型」や知識は最初に与えてしまうべきだと(今の段階では)考えている。
なぜかって、そういう「型」や知識を知ったらいきなり上手くなるわけでも「もう知ってるからそこで終わり」でもないし、むしろそこから自分に合わせて、あるいは自分の環境の中で技術や知識をどう使うかを試行錯誤していく過程に、より時間やリソースを割く方が良いのではないかと思うからだ。
*1:はてブを見ると嘆くコメントはそんなに多くないかな。