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性教育で異性との接し方を教えるべき?(追記あり)

と授業で聞いたのを以下のエントリを読んで思いだした、という話。忘れないうちに書いておく。

 あれは松井豊先生の、確か学部の認知心理学の授業だった。僕も学部生の頃。
 余談だが、僕が松井豊先生の授業を受けたのはその一つだけであるにも関わらず(しかも専門外かつ他学部の授業)、「大学でこういう授業をしたい!」と思うのはどういうものか考えた時に真っ先に思い出す授業の一つだ。これは前にも書いたかも。
 さて、その授業でいわゆる援助交際(売買春)を取り上げた回があったのだが、その時に本題からちょっと外れて、

学校で性教育をするなら、性交に関する知識を教えるのも良いかもしれないが、異性とどのように接したら良いのかというのを教えるべきだと思う。

というようなことを言ったのがとても印象に残っている。もう12, 3年ぐらい前の話なので細部はかなりうろ覚えだし、大意さえも僕が捉え損なった可能性はあるけど。
 仲良くなるにはどうするか、とかではなく「(異性と恋愛対象/性的対象となりうる相手と)どう接すれば良いのか分からない」ことが思春期の色んな問題につながっている、というようなニュアンスだったと思う。
 その後、松井先生が実際にそういう取り組みに関わったのか、あるいは学校でそういう取り組みが今はなされるようになったのかはよく知らないけれど、どうなんだろう。
 あまりに「すぐに使えるテクニック」的にやると逆効果な気もするけど、(思春期の頃の)ディスコミュニケーションがどういうことに起因しているのか、というようなことを知ることができれば、少し気楽になったりとか、あるいは何か回避できる問題もあるのかもしれない。

追記(2014/01/06)

 色々な方からコメントをいただいて、授業などで実際にやるのはなかなかに大変だろうなあと思いました。
 複数の指摘がありましたが、記事では確かに性的マイノリティに対する配慮が足りませんでした。恥ずかしいことです(一応「男」「女」という語の使用は避けたのですが甘かったです)。それで、少し文面を修正してみました。松井先生のお話はそもそも僕の記憶に基づくものですし授業内のほんの一言でしたのでそのままにしてあります。
 ここで考えているのは「男/女はこうだからこう対応しろ」とかそういうことではなく、「思春期/第二次性徴を迎えて「恋愛対象/性的対象となりうる相手」とコミュニケーションを取る」という新しく出てくるタスクに向き合うに当たって、何らかの補助があっても良いのではないかという話です。
 あと、タイトルも釣りっぽくなってしまっているので少しだけ変えました。