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歯切れが悪いのは仕様です。

大型書店とこどもの絵本:紀伊國屋書店ららぽーと豊洲店閉店に寄せて

ららぽーと豊洲と紀伊國屋書店

さいきんジュンク堂の閉店が話題になっていました。

www.kyoto-np.co.jp

このタイプの大型書店とは位置付けが違うと思うのですが,わたしが週末こどもを連れてよく行っていたららぽーと豊洲にあった紀伊國屋書店も閉店してしまいました。

www.kinokuniya.co.jp

書店としては,大型リニューアルに伴い有隣堂が入るようです。

toyosu.tokyo

絵本

こどもができてから「(小さい)こどもがいるとショッピングモールのような複合施設はとても便利」という何人かの先輩から聞いたことばがたいへん実感できます。ららぽーと豊洲は,車やバスで行くような距離にあったのですがそれでも週末はかなりの頻度で行っていました(今は引っ越して状況が変わっています)。ちなみに今4歳です。

中でも,レゴショップと紀伊國屋書店はこどものお気に入りの店舗で,その日の目的によってはどう回避して行動するかルートに頭を悩ませたほどです。でもうまく配置されてるんですよね。ちなみにレゴショップも閉店してしまいました。

こどもが読む本はとにかく買ってみるというのが方針なのですが,やっぱり絵本は実際に手に取って選ぶことができると助かります。装丁やサイズ,仕掛けや手触りといったところに良さがある絵本も多いですしね。この店舗はKUMON PARKもあって,こどもがたくさんいましたね。

www.kumonshuppan.com

こういう,こどもが遊んだり体験したりしながら本に触れられる場の提供というのはたぶんスペースやスタッフがある程度準備できないと厳しく,大型書店の良さの1つなのではないでしょうか。柏の葉のT-SITE(TSUTAYA)も,絵本そのものが充実しているだけでなく,こどもが遊べるスペース,読み聞かせのイベント等もあって親子連れにとっては大変助かります。

store.tsite.jp

こどもを遊ばせるだけじゃないかと思われるかもしれませんが,わたしのところは行くとかなりの確率で絵本を買っていました。実際の費用対効果みたいなところはどうなんでしょうね。

ららぽーと豊洲の紀伊國屋書店閉店の理由はわかりませんし新しい書店も入るわけですが,親としては,こどもが(絵)本に触れられる機会や場というのはできるだけ減ってほしくないですね。そのためにできるだけお金を使うことも考えます。そういえば,図書館の存在にもかなり助けられていますが,さいきんの図書館や司書関係のニュースを見るとこちらも心配です。

おとなは

一方,わたし自身はこの紀伊國屋書店ではほとんど書籍を購入したことがありませんでした。少なすぎて明確に思い出せるぐらいで,下記の記事を書く時に高校地理関係の書籍を購入したのと(これは中身を見てから買いたかったので助かりました),

dlit.hatenadiary.com

『中動態の世界』を買ったぐらいです(これは売れてるらしいので書店に行っても空振りにはならないだろうと思ったから)。

dlit.hatenadiary.com

専門書は学会の書籍展示で買ったり,専門の出版社に直接注文したりが多く,急ぎの時はAmazonでも買います。紀伊國屋のBookWeb Proなんかも使うことはあるのですが,洋書の在庫が意外となかったりしまして…

pro.kinokuniya.co.jp

勤務先の筑波大の周辺も,私が院生だったころと比べて古本屋がかなり減ってしまいました。研究者によるでしょうけれど,私の場合専門書は買うものが明確に決まっていることが多いので在庫があるかどうかがかなり重要ですね。在庫勝負になるとAmazonが強いという話が出ますが,専門書はAmazonに在庫がないけれど専門の書店や出版社の方には在庫があるというケースも珍しくないようです。