誰がログ

歯切れが悪いのは仕様です。

行列のディスタンス

ワクチンの開発関連のニュースなど一部を除き,新型コロナウイルス関連では嫌な感じのニュースが続いているような気がします。

東京(江東区,と言っても広いんですが)に住んでいる実感としては,春頃のあのピリピリした緊張感はだいぶ感じられなくなったかなと思います。

これはまず多くの人が対策を織り込んだ生活に慣れたということもあるでしょうけれど,対策につながる行動が取られなくなってきたなあと感じるところもありまして。

私が気になるのは行列に並んでいる時です…「行列」って言うと長いものをイメージしちゃいますかね。ここではむしろコンビニとかふだんの生活でできるちょっとした短い列の話です。春先にいろいろな店の床に距離をあけて並ぶ目安のマークが設置された時は最初気付いていなくてそれまでと同じように詰めて並ぶケースもけっこう見られたのですが,時間が経つとともにどこでも距離をあけて並ぶのがスタンダードになってきたという印象がありました。

でもさいきんまた距離を詰めて並ぶ列に出会うことが多くなったなと。いや,場所によってはそんなことないところもまだまだあるんですけど。私が思うに,列に並ぶときに距離をあけるのってコストとかデメリットとかないと思うんですよね。考えられるのは割り込みぐらいかな。でもそんなにぎゅうぎゅうに詰めないと危ないケースってほとんどないのではないでしょうか。

今後感染状況が(さらに)悪化するとまた以前のようなさまざまな対策が取られるようになるのかもしれませんが,今だってそれほど良い状況とは言えないわけで(少なくとも東京は),また「列に並ぶときに距離をあける」ぐらいのことから対策をやり直し(見直し)てみませんか。ひょっとしたら環境によっては難しいとかもあるのかもしれませんが。

ちなみに私は元々ぎゅうぎゅうに詰めて列に並ぶの苦手なので,できればそのまま距離をあけるのがスタンダードになると嬉しいです。

コロナ禍下におけるスポーツ(テニスと野球)と審判

「コロナ禍下」,皆さんアクセントはどうでしょうか。私は「ころなか\か」(\がピッチの下降の位置)です。

プロ野球もテニスも今シーズンが終わったわけではないのですが,私が応援している西武ライオンズの1軍の試合が終わったのが良い区切りかなと思いましたので,少し「審判」について今年気になったことを書いておきます。以下の話はテニスと野球(の私が知っている範囲)に限った話ですが,ほかの競技ではどうだったでしょうか。

ちなみに,今年の西武ライオンズについては過去2年優勝だったということもあってどうしても歯がゆく思ってしまうことが多かったのですが,振り返ってみればやはりこれだけ多くの試合を見ることができたのは嬉しく思います。特に,與座海人投手が初勝利を上げたことは嬉しかったですね!沖縄出身の選手の中でも特に応援しています。シーズン序盤以外はなかなか苦しんだ印象でしたが,今後も期待しています。しかし私は別に沖縄出身選手がいるから西武を応援し始めたというわけではないのですが,こうやって増えてくるとやっぱり嬉しいですね。

なんで審判の話かというと,私が良く見るスポーツであるテニスでも野球でも今年はなんか「誤審」の話が多いなと感じたからです。

「誤審」は多かった?

テニスでは明らかに「誤審」が話題になりました。特にツアー再開後の序盤でしょうか。分かりやすく話題になったものとしては,下記のジョコビッチ選手の発言がありますが,ジャッジに関するニュースは大会毎にいろいろ出ていたという印象があります。

number.bunshun.jp

日本のプロ野球では,例年同様「誤審」と呼ばれるものや判定絡みのトラブルは色々ありましたが,あまり今年を象徴するような出来事というのは思い浮かびません。どちらかというとメジャーリーグのものがニュースとしては印象に残っていますが,あくまでも印象レベルの話です。

sportsbull.jp

制度,技術との関わり

上のどちらの記事でも触れられていますが,さいきん「誤審」や審判のあり方について焦点が当てられるのは,機会による判定という代替(になり得るかもしれない)手段の登場が大きいのだろうと思います。

テニスのいわゆるチャレンジ制度は,おそらくプロスポーツの中で最も早くから公式に採用された機械判定の1つで,またうまく受け入れられているもののように思います。プロ野球でも「リクエスト」,サッカーでも「VAR」がここ数年話題になってきました。

機械判定の導入は,その競技の性質や戦略・戦術までも影響があるものなので話題になるのは当然でしょう。一方,競技に使われる道具の性能向上や制限,ルールの変更,時にはそれまでいなかったような選手の存在といった要素もやはり競技に影響があるものなので,時代やその時の状況とともに判断するしかないのかなと思います。

特に,どのスポーツでもパフォーマンスのレベルが上がっているとすると,審判の方にとっても機械判定によるサポートがあるというのは助かる側面もあるのではないでしょうか。もちろん,「もう審判はいらない」というところまで話が行ってしまうとまた話は別でしょうが。

私は,あまり「誤審も競技性の1つ」とは思わない方なのですが,一方で機械にだって誤判定はあるわけで,しばらくはうまく併存する道を探るのが良いのではないかと考えています。競技の性格によっても付き合い方は異なってくるでしょう。

審判の状況(大変さ)

私が気になるのは,審判の方々も大変だったのではないかということです。こう書いてしまうと当たり前のことなんですが,どうも私が接したニュースではそういう話は出てこず。もともと審判にフォーカスするニュース自体少ないんですけどね。

スポーツの選手,プレーヤーも今年は新型コロナウイルスの影響で,練習や競技に関する行動(たとえば食事や試合のための移動など)に制限があり,パフォーマンスが例年に比べると落ちた,あるいは安定させるのが難しかったということがあるのではないかと思います。メジャーリーグだと試合中にすでに終わった打席の映像を確認できないことがバッターのパフォーマンスに影響があったというのがニュースになってましたね。

同じように,審判の方々も,練習に時間を十分に取れなかったとか,選手と同じように試合に臨むための準備に必要な行動に制限があってこれまでのようなパフォーマンスが出せなかったということもあったのではないでしょうか

詳しく調べたわけではないのですが,テニスだと十分に審判の数が集められなかったというようなこともあったんじゃないかなと(プロ野球だと数の心配はそれほどなさそうですが)。下記の記事では「密になるのを防ぐため」という話ですが,テニスの全日本選手権でセルフジャッジ(選手が自分でジャッジする)が導入されました。このレベルでセルフジャッジというのはほんと異例だと思いますね。

thedigestweb.com

こういう(今年の)審判の大変さについて,ぜひプロの方(ジャーナリストでもプレーヤーでも)が書いたものを読んでみたいのですが,良い記事や本をご存じの方はぜひ教えて下さい。

おわりに

「誤審」のようなものがあり,またそこに自分が好きな選手やチームが関わってくると,審判に腹が立つという感覚もよく分かるのですが,審判もやはり競技を成り立たせるための重要なメンバーなわけですし,もっとリスペクトされて良いんじゃないかなと思います(そういうこと言ってる人ももちろんいますよ)。もしかしたら未来には完全機械化という競技も出てくるかもしれないですけれども。

私もテニスでは主審,線審ともに体験しましたが,ほんと大変です。機会/興味があれば,一度審判台からボールがコートに入っているかどうか判断する難しさを体験してみて下さい。プロの試合を見ると,よくあのスピードであんなところに行ったの判定できたなって驚くことも多いです。そして,その驚きは機械判定が導入されたことによってよりクリアに分かるようになったのですよね。

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dlit.hatenadiary.com

コロナ禍でたまたま役立ったもの(ヘッドセット,詰め替え,ジャングルジム)

先日記事にも書いた大阪市の住民投票とアメリカ大統領選に起因する予想外だったことが特にTwitterを中心にして色々あり,気が滅入っているので(なら見るなよと思うでしょうが今回は本当にやや離れていたりします)まったく関係ないことを書きます。気が滅入った話は書くか書かないか迷っています。

さて,私はあまり断捨離的なことができない質なのですが(それほど貯め込む方でもないです),コロナ禍になって,それより前に買っておいたものが思わず役に立ったということがけっこうありました。その中から3つほど紹介します。

ヘッドセット

一太郎 2014とセットで購入したドラゴンスピーチという音声認識ソフトに付いていたヘッドセットです。おそらく下記の製品と同じなので,値段を考えてもそれほど良いものというわけではないと思われます。

ただ,私のオンデマンド授業の録音はほとんどこれでやっているのですが,音が良いという感想が意外とあります。

dlit.hatenadiary.com

機材としてはどれぐらいのグレードなのかあまり詳しくないので分かりませんが,どうも口元の近くまでマイクが伸びている構造なのが良いのではないかと推測しています。ほかにAirPodsとパソコン内蔵のマイクでも録音してみたのですが,このヘッドセットが一番音が良く,次にAirPodsかなという気がします。有線(usbですが)なので安定するということもあるのかもしれません。

さいきんはAirPodsをはじめワイヤレスのヘッドセットもいろいろあってオンライン会議ぐらいだと困らないのでほとんど使ってなかったのですが,捨てなくて良かったです。

ハンドソープの詰め替え(多数)

特にどのメーカーのものがというわけではないのですが,私,ハンドソープの詰め替えを貯め込む習性がありまして,コロナ禍が本格化してハンドソープ自体の購入が難しくなった時期にだいぶ助かりました。

なんで貯め込むかというと,まずトイレの後に石けんやハンドソープで手が洗えないと嫌だというのがあります(こんな状況になる前から駅のトイレ用に消毒用ジェル持ち歩いてました)。さらに,ものすごく面倒くさがりなので,帰宅後に切れてるのに気付いて買いに行く羽目にならないように必ず複数個ストックしておくのと,収納場所を覚えなくても良いようにキッチンとか洗面台とか場所毎にストックを置いておくのです。おそらく家族には半ばあきれられているのではないかと思いますが…

ジャングルジム(室内用)

こどもがいる人と話して似たような話をけっこう聞いたのですが,室内で身体を動かすために使えるおもちゃ(室内用の滑り台とかトランポリンとか)がコロナ禍で活躍したようです。2020年の春頃は,購入自体難しい状況が続いていたようですね。

うちは,たまたま室内用のジャングルジムがあって,ややブームは去り閉まったままになりがちだったのですが(折り畳み可),ふたたび脚光を浴びることになりました。下記の製品なんですが,Amazonでは今も在庫切れのようでたぶんもう買えないのかも。

https://www.amazon.co.jp/野中製作所-4390-しまじろうのワクワク-ぼうけんじま/dp/B01N8XXOB7www.amazon.co.jp

折り畳めること,滑り台の位置が変えられることは購入前から分かっていてやっぱり便利だったのですが,意外と役に立ったのが,パネルがいくつか付いていて足場としてはめ込めることでした。この上に物を置けるので,人形を遊ばせたり,テーブルのように使ったり(おままごとで作った料理を並べて食べたり)といったようにかなり色々な遊び方ができました。板か何か置いても代用できるとは思うのですが…あと,こどもがどこにはめるかを選択して足場の位置を変えることで,ジャングルジムの性格(どこに足を置けるか,通り抜けられるか)が変わるというのも面白かったようです。今も遊んでます。

もともとはそこまで外に出たがるタイプではないので家の中でも運動できるようにと思って購入したのですが,まさかあんなに家の中にいなければならない事態になるとはまったく想像が付きませんでしたね。