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歯切れが悪いのは仕様です。

コロナ禍下におけるスポーツ(テニスと野球)と審判

「コロナ禍下」,皆さんアクセントはどうでしょうか。私は「ころなか\か」(\がピッチの下降の位置)です。

プロ野球もテニスも今シーズンが終わったわけではないのですが,私が応援している西武ライオンズの1軍の試合が終わったのが良い区切りかなと思いましたので,少し「審判」について今年気になったことを書いておきます。以下の話はテニスと野球(の私が知っている範囲)に限った話ですが,ほかの競技ではどうだったでしょうか。

ちなみに,今年の西武ライオンズについては過去2年優勝だったということもあってどうしても歯がゆく思ってしまうことが多かったのですが,振り返ってみればやはりこれだけ多くの試合を見ることができたのは嬉しく思います。特に,與座海人投手が初勝利を上げたことは嬉しかったですね!沖縄出身の選手の中でも特に応援しています。シーズン序盤以外はなかなか苦しんだ印象でしたが,今後も期待しています。しかし私は別に沖縄出身選手がいるから西武を応援し始めたというわけではないのですが,こうやって増えてくるとやっぱり嬉しいですね。

なんで審判の話かというと,私が良く見るスポーツであるテニスでも野球でも今年はなんか「誤審」の話が多いなと感じたからです。

「誤審」は多かった?

テニスでは明らかに「誤審」が話題になりました。特にツアー再開後の序盤でしょうか。分かりやすく話題になったものとしては,下記のジョコビッチ選手の発言がありますが,ジャッジに関するニュースは大会毎にいろいろ出ていたという印象があります。

number.bunshun.jp

日本のプロ野球では,例年同様「誤審」と呼ばれるものや判定絡みのトラブルは色々ありましたが,あまり今年を象徴するような出来事というのは思い浮かびません。どちらかというとメジャーリーグのものがニュースとしては印象に残っていますが,あくまでも印象レベルの話です。

sportsbull.jp

制度,技術との関わり

上のどちらの記事でも触れられていますが,さいきん「誤審」や審判のあり方について焦点が当てられるのは,機会による判定という代替(になり得るかもしれない)手段の登場が大きいのだろうと思います。

テニスのいわゆるチャレンジ制度は,おそらくプロスポーツの中で最も早くから公式に採用された機械判定の1つで,またうまく受け入れられているもののように思います。プロ野球でも「リクエスト」,サッカーでも「VAR」がここ数年話題になってきました。

機械判定の導入は,その競技の性質や戦略・戦術までも影響があるものなので話題になるのは当然でしょう。一方,競技に使われる道具の性能向上や制限,ルールの変更,時にはそれまでいなかったような選手の存在といった要素もやはり競技に影響があるものなので,時代やその時の状況とともに判断するしかないのかなと思います。

特に,どのスポーツでもパフォーマンスのレベルが上がっているとすると,審判の方にとっても機械判定によるサポートがあるというのは助かる側面もあるのではないでしょうか。もちろん,「もう審判はいらない」というところまで話が行ってしまうとまた話は別でしょうが。

私は,あまり「誤審も競技性の1つ」とは思わない方なのですが,一方で機械にだって誤判定はあるわけで,しばらくはうまく併存する道を探るのが良いのではないかと考えています。競技の性格によっても付き合い方は異なってくるでしょう。

審判の状況(大変さ)

私が気になるのは,審判の方々も大変だったのではないかということです。こう書いてしまうと当たり前のことなんですが,どうも私が接したニュースではそういう話は出てこず。もともと審判にフォーカスするニュース自体少ないんですけどね。

スポーツの選手,プレーヤーも今年は新型コロナウイルスの影響で,練習や競技に関する行動(たとえば食事や試合のための移動など)に制限があり,パフォーマンスが例年に比べると落ちた,あるいは安定させるのが難しかったということがあるのではないかと思います。メジャーリーグだと試合中にすでに終わった打席の映像を確認できないことがバッターのパフォーマンスに影響があったというのがニュースになってましたね。

同じように,審判の方々も,練習に時間を十分に取れなかったとか,選手と同じように試合に臨むための準備に必要な行動に制限があってこれまでのようなパフォーマンスが出せなかったということもあったのではないでしょうか

詳しく調べたわけではないのですが,テニスだと十分に審判の数が集められなかったというようなこともあったんじゃないかなと(プロ野球だと数の心配はそれほどなさそうですが)。下記の記事では「密になるのを防ぐため」という話ですが,テニスの全日本選手権でセルフジャッジ(選手が自分でジャッジする)が導入されました。このレベルでセルフジャッジというのはほんと異例だと思いますね。

thedigestweb.com

こういう(今年の)審判の大変さについて,ぜひプロの方(ジャーナリストでもプレーヤーでも)が書いたものを読んでみたいのですが,良い記事や本をご存じの方はぜひ教えて下さい。

おわりに

「誤審」のようなものがあり,またそこに自分が好きな選手やチームが関わってくると,審判に腹が立つという感覚もよく分かるのですが,審判もやはり競技を成り立たせるための重要なメンバーなわけですし,もっとリスペクトされて良いんじゃないかなと思います(そういうこと言ってる人ももちろんいますよ)。もしかしたら未来には完全機械化という競技も出てくるかもしれないですけれども。

私もテニスでは主審,線審ともに体験しましたが,ほんと大変です。機会/興味があれば,一度審判台からボールがコートに入っているかどうか判断する難しさを体験してみて下さい。プロの試合を見ると,よくあのスピードであんなところに行ったの判定できたなって驚くことも多いです。そして,その驚きは機械判定が導入されたことによってよりクリアに分かるようになったのですよね。

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