以前、イントロの記事に
金谷氏は博士号(言語学)を持っているということですが、言語学でも自分の専門分野以外のことには素人に近い、ということは往々にしてありえますので専門の方では素晴らしい研究者なのかもしれませんが…
などと生意気なことを書きましたが、よく見てみるとこの本の参考文献に金谷氏の博士論文が載っていました。
- Kanaya, Takehiro (1997) "La notion du sujet in japonaise", 博士論文、Montreal大学(ママ)
これ、英語だと"The notion of subject in Japanese."ですよね…ということは…
専門だったのか!orz
もしこの本の内容とほぼ一緒なのであれば、日本の言語学関係、少なくともうちの研究科なんかだと、とても博論なんかには届かず、その前に学内でぼこぼこにされてると思いますが…修論でも厳しい気がするけどなあ…まあ博士論文も色々ピンキリらしいので、なんとも言えないところでもありますが。ただ、先行研究のきちんとした把握は必須要件じゃないのか…
博論の方ではもっと色々突っ込んだ、濃い議論が色々展開されているだと思っておくことにします*1。読む気は全くおきませんが。
*1:実際、博士論文のような専門的な内容のものを、新書のようなものにわかりやすくまとめなおすということ自体は非常に難しい作業だと思いますし。