子の名付けと名前
下記のまとめを読んで、そういえば自分の子の名付けの際はほかとのかぶりはぜんぜん気にしなかったなあということを思った。
子供の性別が確定したので名前を本格的に考えているが、私が提案する名前全部「職場にいる」「小学校の同級生でいた」って言われて困る - Togetter [トゥギャッター]
名付けについてはいくつかの条件とその優先順位について考えながら決めることが多いだろうから、この「かぶらなそうな名前」というポイントについて思いついたり指摘を受けていたりしたらもっと悩んだかもしれない。
子の名付けの際には、夫婦間で使いたい形態素(漢字ではない)が先に決まっていたので絞り込むのはそれほど大変ではなかった。表記も漢字を含め対応するパターンは限られていたし。
ローマ字表記
子の名前について唯一この条件はうまく達成できなかったというのはローマ字表記にした際に揺れが生じないということだった。ただこれは後に思いがけない副産物があって、コロナ禍本格化以降、習い事などでGoogle Classroomのアカウントを作成する際に、ヘボン式ではアカウント名が取れなかったが訓令式では取れたということがあった。
ちなみにいろいろな子絡みの連絡がGoogle Classroom経由で得られるのはとても助かるのだけれど、アカウントについてはすでに決まっていたり(小学校のタブレット端末)、特定の数字を入れるなど条件を指定されたりで、統一が難しくGoogleのアカウントがいくつかある。個人的には紙の通知を整理し分けるよりは良いのだけれど、こういうのに慣れてない人は大変なんじゃないだろうか。小学校で貸与されるタブレット端末(と呼ばれている重いChromebook)の初期設定の際も「この作業を全保護者がほんとにできてるのかな…」と思ったな、そういえば。
ローマ字表記についても最近話題になっているが、今はこの辺り私より詳しい人がwebにたくさんいるので解説とかを書く機会はないだろう。
個人的には、今の話題が出るずっと前から「長音表記は母音の連続で表す」という方法を応援している(Twitterには書いたこともあったはず)。ただ実際にやると表記が長くなるので採用されないだろうなと思っていたら最近の提案では1つの方法として示されていて、それだけでも嬉しい。
実際にはどれくらい採用されるかなあ。「東京」を「TooKyoo」を表記した方が良いという話なので(「Tokyo」は定着しすぎなので特例扱いとかになるかな)抵抗も大きそう。ちなみに私は英文の例文でたとえば「太郎」という人名を出す際は「Taroo」にします。日本語では長音が弁別的(語や意味の区別に関与する)なので、本来長音かどうかというのはとても重要な情報のはず。さらに母音の表記を重ねるやり方は音との対応や入力のしやすさなど良い点が多い。
子の世代の名前とか「-子」とか
保育園や小学校で出会うほかの子の名前を見ていると、「-子」で終わる名前が本当に少ない。一方、ネットで揶揄の対象になるような一般的には奇抜とされる名前や一見すると読めない名前というのも自分の周囲ではほとんど出会わない。
親の世代には「-子」で終わる名前が多いので、子からなんでみんな「-子」って名前なの?と聞かれたことがあるほど。
ちなみに、「-子」や「-美」などの多くの名前に共通して出てくるものは直感的に切り分けられるだけでなく、実際に形態素として扱った方がアクセントをうまく分析できるという研究があったりする。実はここさいきん人名を対象にした音韻論、形態論、統語論の研究でいくつか面白いものが出ていて自分も少し進めているものがあるもののうまくpublishできていない。