研究
はじめに 先日「アルタイ語族」についての記事で下記のように書いたのですが(現在は修正済み), 日本語と系統関係がはっきりしているのは琉球語のみ(琉球語を独立した言語と考えない場合は「孤立した言語」扱い) 高校地理における「(ウラル・)アルタイ…
はじめに この記事では,現代日本語(共通語)の特定の形式の意味・用法を調べる必要が出てきた(例:「明日休講だっけ」の「っけ」の意味・用法が知りたい)時に,手っ取り早く調べることが可能で,それでもある程度はしっかりした記述がなされている本を紹…
追記(2018/02/02) 「琉球(諸)語」について簡単な補足を書きました。 「日琉語族」を考える場合「琉球語」は複数ある—「琉球諸語」の話 - 誰がログ はじめに 先日のセンター試験の地理に出たムーミンに関する問題は大きく話題になって,大阪大学大学院言…
はじめに 標記の講演会・ワークショップが関西・関東それぞれで開催されます。 なんで突然こんな宣伝をするかというと,私も所属している筑波大学総合言語科学ラボラトリーの「記憶の継承と言語」プロジェクトが関わっているということがあります。当機関の…
噂? 先日から筑波大学の人文社会系の教員がビジネス科学に組み入れられるという話が話題になっています。 木津 宗隆 - 恐ろしい時代! 筑波大学の某教授からの新年の挨拶です。 木津宗詮様... | Facebook 一方で,デマだという指摘もあったようです。 中野…
先日書いた記事への反応を見て,少し補足しておいた方が良いだろうと思ったので簡潔に書きます。 自分の書いた論文から盗用したような文章がレポート共有サイトで売られていた話 - 思索の海 はてブコメントはこちら。 はてなブックマーク - 自分の書いた論文…
追記(2018/01/03) 盗用かどうかの判断を中心に,簡単な補足記事を書きました。 レポート共有サイトにおける盗用疑惑(への一部のはてブコメント)についてちょっとだけ補足 - 思索の海 はじめに 下記の,卒論がメルカリで売られているという話を見て思い出…
はじめに 大学や分野によって違いがあるが,12月から2月ぐらいまでの間に卒業論文をはじめとした学位論文の提出日が設定されているところが多いのではないだろうか。 この時期は,それ以外の期間より人が集中するため,大学図書館が使いにくい状態になること…
はじめに 今年のはじめごろに,いただいた本は紹介してみようかとついったーでつぶやいた気がするのですが,まったくやらないまま年末になってしまいました。 さいきん研究室の蔵書を調べなきゃいけない機会がありましたので,それを機に昨年から今年にかけ…
はじめに 「日本語は特殊な言語である」系のお話には時々反応していて,下記のように記事にしたこともあるのですが, 日本語特殊論絡みで少しだけ - 思索の海 オノマトペと「日本語の脳」に関する日本語特殊論 - dlitの殴り書き 「言語を比べるのはなかなか…
松浦年男さんがまとめた言語学書のリストが公開されました。「言語学をやる学生向けに和書で100冊」を他の方の意見も参考に選んだということです。一部簡単な説明も付いています。 101冊の言語学書大行進 - researchmap このようなリストは授業やゼミ等で配…
附属図書館主催ライティング支援セミナー終わりました(質疑応答のメモなど) - 思索の海 上記のセミナーで使用したスライドを公開します。 伝えるためのことばのカタチ(ライティング支援セミナー) スライド自体はかなり簡潔にしてあるのと、ネタ的なスラ…
イベントの概略については下記の記事と、そこにある筑波大学附属図書館のページをご覧下さい。 筑波大学附属図書館主催ライティング支援セミナーで講師をします(10/4) - 思索の海 ちなみに、参加者は計6名で、学部の1年生が3名、大学院生が3名と面白い構成…
さいきんこういうお仕事が増えています。 参考:理工系を目指す中高生向けアカデミックライティングの授業を終えて雑感 - 思索の海 担当回のタイトルは「伝えるためのことばのカタチ」としました。もう少し詳しい情報が下記のページから見れます。 筑波大学…
下記の授業が終わりました。 理工系に興味のある中高生対象のライティングの授業を担当することになりました(単発) - 思索の海 プロジェクトのサイトにも報告があがっています。 2017年度第2回共通プログラムを実施しました | 筑波大学GFEST~未来を創る科…
筑波大学にGFESTという理工系・科学技術に興味のある中高生をサポートするプログラムがあるのですが、そこで(アカデミック/テクニカル)ライティングの授業を担当することになりました。とりあえず今回のみです。 プログラムのメンバー対象なのですが、一…
すでにどこかで見かけた方もいるのではないかと思いますが、竹沢幸一先生還暦記念ワークショップ「日本語統語論研究の広がり―理論と記述の相互関係―」が開催されます。特に申込み等必要ありませんので、気軽に足をお運び下さい。ちなみに私も発表します。 こ…
先日告知した下記のシンポジウムの前日に、標記の研究会を行います。 シンポジウム「日本語文法研究のフロンティア」で発表します(3/11、キャンパスプラザ京都) - 思索の海 こちらは名称からもわかるように、ゆるめの研究会を予定していますので(参加者に…
先日「ら抜き」関係の記事を書いたこともありまして、 2017/1/13日付毎日新聞論点「「ら抜き」言葉、多数派に」の記事に便乗してことばの規範性の話 - 誰がログ 他のお仕事で入門書的な本をざっと確認する作業があったのでついでに「ら抜き」への言及につい…
国立国語研究所主催のシンポジウム「日本語文法研究のフロンティア ―形態論・意味論・統語論を中心に―」で研究発表をします。今年度は学会発表をしませんでしたのでなんだかこういう場はかなり久しぶりな感じがします。 このシンポジウムは以前刊行された以…
これまでちょこちょこ本や論文の紹介記事を書いてきたのですが,個別のタグやキーワードで探すのが難しいので(なかば自分のため)まとめの記事を作っておくことにしました。 網羅的なものではなく販促・宣伝用の記事は外してありますし,自分が読み返して改…
はじめに 過去のシリーズはこちら 言語学の入門書その1:黒田龍之助『はじめての言語学』 - 思索の海 言語学の入門書その2:定延利之『日本語教育能力検定試験に合格するための言語学22』 - 思索の海 今回取り上げるのは辞典です。明解言語学辞典作者: 斎藤…
ブログ開設10周年記念エントリの第二弾です。第一弾はこちら dlit.hatenadiary.com 結局2016年内には書けませんでしたが、一応ブログ開設日には間に合ったということで。 ちなみにラーメンズで言語学の第一弾は dlit.hatenadiary.com 5年以上前ですね…まあこ…
もう今週末だよ、どうすんだよ、ということで告知です。 研究会の主旨については下記のページなどご覧下さい。 About | 形態理論研究会 第3回のテーマは標記の通りHomonymy & Synonymyです。現準備段階では両方できる気があまりしないのですが(おい) 以下…
最近、こちらになかなか書けていません。そもそも特に理由がなくても平気で半年ぐらいほったらかしにするブログではあるのですが… 別館やついったーを見ている方は「やっぱり育児大変なのね」とお思いになるかもしれませんが、主な理由は仕事量の増加です。…
こんなエントリを書いている場合ではないだろうという声があちこちから聞こえてきそうですが、Amazonにも情報が出ていたので宣伝しておきます。日本語文法研究のフロンティア作者: 庵功雄,佐藤琢三,中俣尚己出版社/メーカー: くろしお出版発売日: 2016/06/01…
日常に流されているうちにあっという間に時間が経ってしまいましたが、先週大阪大学箕面キャンパスで行われた三原健一先生の最終講義に参加してきました。三原先生のWikipediaのページはだいぶ情報が少なかったのでAmazonのリンクでもはっておきます。 http:…
第1回は告知しなかったような…どういう催しなのかということについては下記のページなどご覧下さい。 About | 形態理論研究会 第1回の雑感: 形態理論研究会第1回(Syncretism & Suppletion)雑な雑感 - dlitの殴り書き 第2回のテーマは標記の通りゼロ形態で…
はじめに 私の専門の分野(言語学・日本語学)でもだいぶスライドを使った(研究)発表が増えたなという印象があるのですが、まだ紙の資料(ハンドアウト・レジュメ)を使った発表がメインという分野もけっこうあるのではないでしょうか。 以下は文章表現や…
最近東京に引っ越しましたが、その前は17年近くつくばに住んでいましたし、引っ越した後も職場はつくばなので今でも関わりが深い街です。 その間、つくばも刻々変わっていて、驚いた変化というのもこれまでにいくつかあったのですが、これは衝撃でした。 つ…